社会的養護施設第三者評価結果 検索

ブルーインター

【1】第三者評価機関名 (有)保健情報サービス
評価調査者研修修了番号 SK15120
福-205



【2】種別 母子生活支援施設 定員 30世帯
施設長氏名 伊藤 幸恵 所在地 鳥取県
URL http://minorifukusikai.com
開設年月日 2003年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 みのり福祉会
職員数 常勤職員 11名 非常勤職員 4名
専門職員 母子支援員 4名 少年指導員兼事務員 2名
個別対応職員 1名 保育士 1名
調理員等 1名 心理療法担当職員  1名
施設設備の概要 (ア)居室数 2DK24部屋、1DK6部屋 (イ)設備等 短期利用室(1DK)2部屋
(ウ) 事務室1室、相談室1室、静養室兼医務室1室、学習室1室 (エ) 集会室1室、調理室1室、宿直室1室、相談室1室
【3】理念・基本方針 理念
・地域を愛し地域の皆さまの幸せために心を込めて奉仕します。

基本方針
・児童福祉法の、「すべての国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるように努めなければならない」「すべての児童は等しくその生活を保護され、愛護されなければならない」の規定に則り、唯一母子で入所できる児童福祉施設として、児童の心身共に健全な育成を母と共に目指して、様々な事情で困難な環境に陥っている母子が、生活力と、精神力を取り戻し、自信を持って、力強く地域で自立していけるように支援します。
【4】施設の特徴的な取組 (1)子どもの問題行動に悩みを抱えるお母さんに対し、パセージプログラム、暴力や暴言に頼らない対応方法を伝えられている他、子育てについての勉強会が行われています。
(2)外国籍を含む母親の就労支援及び自立支援として法人内施設で雇用し、理解された中での労働環境を提供されています。休日保育や病児保育を行い、就労をバックアップされています。
(3)学習支援事業として外部講師の協力を得ながら「すずらん教室」を実施されている他、夜間の学習スペースを確保するため施設内の学習室を開放し、中高生対象の学習支援も行われています。
(4)長期休業中に学童保育を実施し、学校とは違う異年齢の集団で、行事や学習活動を通じ、入所児童がソーシャスキルやコミュニケーションスキルを身につけることができるようにしておられます。
【5】第三者評価の受審状況 2017年10月01日(契約日)~ 2018年02月27日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
・先回の評価に続き管理者のリーダーシップのもと職員が安心して仕事に取組むことができるよう、管理者は施設の特性や現場の日常を把握し、事業の推進、利用者への支援や職員のメンタルのフォロー等に取組まれています。

・社会福祉協議会主催のボランティア研修に参加し、高校生ボランティアの受入れを行うようになり、終了後も施設に遊びに来てくれる等成果につながっています。
また、28年に起きた中部地震に災害ボランティアセンターへスタッフの派遣をし、地震に対する対応や支援について等、多くを学ぶ機会を得ることが出来ています。

・理念に基づき入所者の方に有益な事業内容を職員全員にアンケート調査を行いニーズの高い課題を採用し事業化されています。

・地域密着事業として相談業務を行なわれる為法人の地域連携準備室と共同で地域のニーズ把握に取り組まれています。

・事業活動は課題であったアフター事業にも取り組めるよう人事異動を減らし当時の担当者が相談や訪問対応ができるよう環境を整えられています。

・DVネットワーク会議、鳥取県母子生活支援施設協議会、児童入所施設協議会等、
専門分野の研修に参加され正しく理解され、遵守すべき法令等も外部研修や勉強会を行なわれ職員に周知されています。
入所者様には毎月おたよりを発行し、保護者や子ども達に施設長の考えを表明されています。

・母親が安定した経済的基盤を整えるため緊急的に生活資金の貸付や生活保護申請、就労支援等行い安定した生活に向けた支援が行なわれています。
また、医療機関受診が必要な方には同行し健康的に生活ができるよう支援されています。

・子どもの参観日や希望の有給取得が取りやすい環境づくりを行う等、職員のライフワークバランスの配慮が離職率の防止に繋がっています。

・権利侵害について施設内研修も行なわれ職員は不適切な関わりがないよう心掛けておられます。カウンセリングや相談、苦情等は掲示板に張り出し、相談等しやすい環境が整えられています。

・職員は研修を受けCSP・セカンンドステップ・アドラー心理学パセージ等のプログラムを使用したソーシャルスキルトレーニングができる体制が整えられています。

◇改善が求められる点
・中長期計画の策定
法人では中・長期計画が策定されていますが、施設独自の計画は策定されておらず、職員の育成や理念や指針にもとづく計画の作成が望まれます。

・目標管理シートの作成
職員の研修の参加は県内外可能であり体制は充実しています。
研修によっては2名が参加することもできるため、情報共有や職員同士のコミュニケーションの機会として活用されています。しかし、職員の目標管理シート作成には至っておらず、今後の取組みに期待します。

・実習生への取組
実習生については、中学生の職場体験や高校生のボランティアの参加もありましたが、保育士の養成等の実習生の受入れは実績がありません。
今後、法人全体を含め資源の提供や人材育成の取組みとして実習施設として活用される取組みに期待します。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回2回目の受審となりました。公平な立場からの客観的な評価を通して、自分たちがこうありたい、こうあるべき、と目指して取り組んできたことへの正当性と、そうする過程で必ず取り組んでおくべき事柄の足りない所を、改めて確認させていただきました。年々母子を取り巻く環境も複雑になっていくだろうし、それに伴って入所される母子も様々な状況であることだろうと思われます。ご指摘いただいた点には特に力を入れ、職員個々のスキルをあげ、どのようなケースにでも支援に入れるように、入所者様の隣にいる特別な存在になれるように、向上心を持って日々の業務に取り組みたいです。その上で、ブルーインターらしさを追求し、ブルーインターだからこそできることを強みとしていけたらと思います。
第三者評価結果はこちら