社会的養護施設第三者評価結果 検索

のぞみ

【1】第三者評価機関名 (有)保健情報サービス
【2】種別 母子生活支援施設 定員 20世帯
施設長氏名 福田 真弓 所在地 鳥取県
URL http://www8.ocn.ne.jp/~aikoukai/nozomi/index.html
【3】実施調査日 2013年08月21日~2014年03月19日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
 昭和26年に町立の母子寮として始まり昭和33年に現在の法人に移管され昭和45年に現在の建物が建てられ、以降増改築を重ね、平成10年に名称を現在の母子生活支援施設のぞみに変更されました。歴史に育まれながら基本方針である
・安心、安全に生活する場を提供する。
・ひとりひとりがあるがままに受け止め、一緒に課題に向き合う。
・自立に繋がることを目指した支援を行なう。
・利用者、地域、関係機関との繋がりを大切にする。
・子育て支援機能を充実し、地域に貢献する。
を実践するために日々、施設長以下、全職員で取り組んでおられます。母親と子どもそれぞれの個別の課題を分析し、母親や子どもの意見、要望等を聞き取り反映させながら、目標や課題を整理し、職員間で共有し計画的に支援されている。様々な環境の母子に対し、専門性に裏付けされて支援を心掛けながら、利用者の自主性を尊重しながら、支えてあげられるような支援を目指されています。

◇改善が求められる点
 中・長期計画はあるものの具体的なタイムスケジュールがないため、毎年の事業計画においても、具体的な行動計画が盛り込みにくい状況である。早期実現のためにも具体的なタイムテーブルの作成を望みます。また、職員の増員や資質向上のためにも人事考課についても検討されても良いと思います。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 平成24年度より社会的養護を担う施設は3年に一度第3者評価を受審することが義務となって2年目を迎える本年度、私たち母子生活支援施設のぞみは受審を決断しました。第3者評価を受審することにより、「施設のあり様を客観視できる。早く課題が明らかになればそれだけ改善に早く取り組める。社会的養護の施設としての専門性が向上する。結果を公表することにより施設に対する認知度が高まり、理解が進む。」ということを期待したからです。
 受審後、職員間で感想や意見を出し合いました。
・自分たちが行っている支援について考えるよい機会になった。
・問題点・改善すべき点が見えて充実した支援に繋がる。
・支援について高い評価をいただき職員にとって大きな励みになった。
・利用者や施設が置かれている状況・役割を知ることができた。
・施設の仕事が大変重要であることを再認識した。
・利用者さんの心に寄り添い安心して暮らせるように支援したい。
 以上のように、今後に繋がる前向きな感想や意見がでたのが大きな収穫です。
 『母子生活支援施設のぞみ』はまだまだ発展途上の施設です。職員は互いを支え合うチーム力であるべき母子生活支援施設を目指し、さらに研鑽を重ね、心をつくした支援を展開して参ります。様々な困難な課題を抱えている母と子に、私たちの支援をと願っています。
 さて、改善点として求められている中長期計画についての意見です。施設は措置費を運営費として予算計上しています。厳しい暫定制度があり、単年度の見通しは立ちますが、2年先3年先については明言できないという現実があります。新しい基準に合っていない老朽化した施設を今後どうするのか一つの課題です。これについては、いずれ経営層と議論を重ねる必要が生じることでしょう。しかし大切なことが置き去りになってはいけません。それは、法人の基本理念と施設の基本方針を守り、社会的養護の施設としての支援を継続していくということです。
 また人材の育成と確保も大きな課題です。母子生活支援施設運営指針が目指す運営を実現するためには、制度施策に対する提案や要望を発信していくことが欠かせません。そのためには一施設が単独で行動するに留めず、母子生活支援施設協議会や他の社会的養護の施設との連携を強化し、母と子の明るい未来を創造する営みを継続したいと考えています。
 自己評価、そして第3者評価を受審するにあたり、利用者の方々をはじめ多くの方々に協力をいただきました。感謝しております。
第三者評価結果はこちら