社会的養護施設第三者評価結果 検索

米子聖園ベビーホーム

【1】第三者評価機関名 (有)保健情報サービス
【2】種別 乳児院 定員 20名
施設長氏名 廣瀬 眞理子 所在地 鳥取県
URL http://www.misono-j.or.jp/syonago_babyhome.html
【3】実施調査日 2013年06月11日~2014年01月28日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
施設の歴史は古く、昭和8年聖心愛子会米子支部とし開設され、昭和44年鳥取大学医学部医師会立米子乳児院事業を引き継ぎ、平成20年「みその児童福祉会」に移管され現在に至る。平成24年に全面改築が行われ、診察、病児、小規模グループケア等が可能な施設として充実を図り、鳥取県内外からの要請に積極的に対応している。また、児童家庭支援センターが共に開設され、ショートステイ、一時保護、地域子育て支援、里親支援など地域のニーズに答え、子育て支援拠点としての事業を推進中である。
白を基調とした綺麗な建物に入ると、職員手作りの装飾、花、魚の水槽など、華やかで明るい雰囲気に包まれていた。各部屋も子どもと手作りした装飾がなされ、それぞれ担当の個性と温かさが感じられた。
特に「理念」「プライバシー保護」「家族への支援」について、組織として様々な機会を通し全職員共通理解され、協力体制をとりながら積極的に取組もうとされている。小規模グループケアへの積極的な取組が見られる。
理念については「一人ひとりかけがえのない存在として、心身ともに健全に育て、愛されていたことが心の底に残るように」を多数の職員が口にされ子どもの心に寄り添い、施設の使命や目指す方向、考え方が浸透していることが感じられた。また職員同士が互いに悩みを相談し合える環境や雰囲気があり、改善すべき課題について職員の意見を聞いたり職員同士の検討する場を設定する等、施設全体で取組が行われている。
施設長以下新体制で取り組まれた9ヶ月間を経て、家族への段階的なきめ細かい支援、プライバシーへの配慮、手順や注意事項を詳細に示したマニュアルも整備されている。この度2度目の受審であるが、今後も理念に基づいた「良質かつ適切な福祉サービスの提供」について、一層の充実に期待したい。

◇改善が求められる点
・子どもの遊ぶ環境について、養育者とくつろぎ、安心して温かな家庭的雰囲気はあるが、衛生上の問題もあり手作りの玩具が少なく既製の玩具が多い。また多くの玩具がきれいに収納場所に片付けられている。思い思いに遊ぶことができる安全で使いやすい遊具などがり自由に遊びに取組めるような環境への配慮により、子どもを主体としたより育ちの保証に今後期待したい。
1日乳児院で過ごす子どもたちにとって、理念が遂行できるよう、再度日々の生活や発達を促す内容の在り方を再度検証する中で、小規模グループケアを推進することが望まれる。
・家庭的雰囲の在り方、安全な食器選び、歯磨きの支援など「食生活習慣の確立」「心の健康づくり」の目的に応じた配慮や改善を期待したい。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 第三者評価を受診するにあたり、職員全員参加の自己評価を行い、日頃職員はチームでまとまっているものの、認識の差を知ることができました。
 評価結果は自己評価よりも良い結果をいただいた部分もあり、職員の励みにもなりました。指摘事項については、自己評価も合わせながらひとつずつ検討を行い、改善についての共通認識を持つことで職員の質の向上を図ります。保護者への説明は、さらにわかりやすく丁寧に行うように努めます。
「愛されたことが、心の底に残るように」の理念のもと、今後も子どもたちにとってより良い養育支援を提供したいと思います。
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