社会的養護施設第三者評価結果 検索

倉明園

【1】第三者評価機関名 (有)保健情報サービス
【2】種別 母子生活支援施設 定員 20名
施設長氏名 大塩 孝江 所在地 鳥取県
URL http://kurayoshi.or.jp/somei/index.html
【3】実施調査日 2013年06月17日~2014年02月28日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
・施設長をはじめ管理層の強力なリーダーシップの下、職員の方も、基本理念・基本方針に基づいた考えを共有しながら、チームとして母子の自立を目指し最善の支援に取組まれている。婦人相談所・児童相談所・小中高等学校・保育所・病院・警察・ハローワーク等の関係機関との連携にも力を入れておられます。具体的な支援においては、利用者である母子との信頼関係を構築されてながら、様々な自立に向けた支援を行っておられる。早朝夜間保育、病児保育、補完保育、休日保育や宿泊保育等の対応や心理相談等の子育て支援の実践を始め、緊急一時保護事業の実施やDV被害者等自立支援事業(スッテプハウス)の受託、小規模分園型母子生活支援施設(サテライト)の開設、ひとり親家族学習支援ボランティアの受託等様々な支援を実践しておられる。また子ども達が健全に育っていくために、小学生には学童保育、中高生への学習支援も行われている。職員の離職率は低く、利用者との繋がりも深く、よりきめの細かい配慮、サービスの実践が行われている。
・各種感染症や災害・事故等に応じたマニュアルが整備され運用されている。防犯・防災に対する安全確保は、警察や消防署等と連携し定期的な訓練を行っている。夜間については宿直管理で、安全確保のための機械警備と防犯カメラを導入されている。
・共有スペースは清掃が行き届いており、特に風呂・トイレは清潔に保たれている。

◇改善が求められる点
・単年度の事業計画策定されているが、中長期計画を策定し、それに対する取り組み・見直し課題や問題点の解決に向けた対応が必要と思われる。
・「アセスメントと計画の評価・見直しは少なくとも半年毎・・・・・」と運営指針で定められている。しかし年1回評価しているのが現状である。又、支援計画に子についての意向が全員聞けてない部分がある。今後の課題かと思われる。
・退所後のアフターケアについても行っておられるが、引き継ぎや申し送りの手順はあるが、文書等になっていないので標準的な方法を文書化されると良いと思われる。又、退所後の支援が効果的に行うための退所後の支援計画が現在ないので作成していかれると良いと思われる。
・地域との関わりは、施設の固有の性格上、利用者の安全面から積極的な関わりは難しいと思われる。どの当たりまで関わっていくのか、悩ましい問題かと思われる。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
第三者評価受審に際し、職員全員がまず個々で自己評価を行い、さらに職種ごとの評価作業を経て、施設全体の自己評価をまとめていった。この過程を通して、当施設の取り組みを振り返り、多くの気づきと共通認識を得ることができた。今回の第三者評価受審により、評価基準に照らした施設の全体像が明確になった。職員がチーム一丸となって「ひとりひとりを大切にする」をモットーに個別支援に力を注ぐ等、利用者本位での様々な支援への取り組みが評価されたことは、職員にとって励みになった。今後は、改善点として示された、中長期計画の策定、アフターケア体制の強化、地域福祉の推進等の課題改善に取り組み、より地域・社会に貢献できる施設をめざしていきたい。
第三者評価結果はこちら