【1】第三者評価機関名 | (株)百五総合研究所 |
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評価調査者研修修了番号 | SK18136 03-1 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 30名 | |
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施設長氏名 | 中井 健治 | 所在地 | 三重県 | |
URL | http://welfaretenri.com/ | |||
開設年月日 | 1947年12月10日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人天理 | |
職員数 | 常勤職員 | 22名 | 非常勤職員 | 5名 |
有資格職員 | 保育士 | 12名 | 児童指導員 | 5名 |
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臨床心理士 | 2名 | 栄養士 | 1名 | |
調理師 | 1名 | 0 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | (イ)設備等 | ||
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | 【理念】 児童養護施設天理教三重互助園は、社会福祉法人天理の基本理念に基づき、永年積み上げてきた児童養護実践を活かしながら、更なる養護実践の研鑽を目指し、養護を要する児童に対し、正常な社会人として自立した生活を送ることができるよう援助することを目的とする。 【基本方針】 事情があって家庭を離れざるを得なかった子どもの深い悲しみや挫折感を理解し、虐待などの不適切な環境の中で受けた心身の傷を、宗教的な和気に満ちた雰囲気の中で、「朝起き、正直、働き」を基本信条として、生活や学習の支援、更には進路支援も重視しながら、充実した養護、育成支援を進め、安定した自立力を目指す。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 【基本信条】 <朝起き> ・早寝・早起きのできる、元気でけじめのある子になりましょう。 ・職員は、日課を正し、安定した暮らしを提供しましょう。 <正 直> ・素直な心で、自分のすべきことができる子になりましょう。 ・職員は、自分の言動に責任を持ちましょう。 <働 き> ・まわりの人と仲良くたすけ合える子になりましょう。 ・職員は、チームで協力し、たすけ合う姿を子どもに見せましょう。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2020年01月09日(契約日)~ 2020年03月28日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成28年度 | |||
【6】総評 | <特に評価が高い点> ・現在の家庭的養護推進計画の内容が反映された単年度計画が策定されていますが、更に実行可能で具体的な内容の計画となるように、変化する経営環境に応じた新たな社会的養育推進計画(10か年)の策定に向けて施設全体で意欲的に取り組んでいます。 ・施設長は、養育・支援の質に対する現状や課題を的確に把握し、具体的な改善策を執行部会や職員会議などで提案するなど積極的に取り組んでいます。また、課題の解決に向けては、これまでも「新人育成」「自立支援計画作成」などをテーマに、職員自らプロジェクトチームを立ち上げて課題解決する仕組みづくりに取り組んでいます。 ・「意見箱」の名前を「権利箱」に変更したことを機会に、「権利とは何か」についての指導を、子どもの年齢に応じて「ペープサート」や「劇」「紙芝居」等、工夫をした勉強会を実施しています。また、全職員に対しても様々な事例のロールプレイングを通して、権利とは何かについて園内研修を行っています。 <改善が求められる点> ・「ボランティア受け入れマニュアル」を整備し、学生ボランティア等を受け入れていますが、ボランティアに関する基本姿勢の明文化と、更なるボランティアの有効活用についても検討されることを期待します。 ・職員アンケートでは、プライバシー保護に関する意識は非常に高く、ハード面でも中高生は可能な限り個室にしたり、二人部屋であってもプライバシーが守られるような工夫を行っていますが、その基本となるプライバシー保護に関する規定やマニュアル等の明文化が望まれます。 ・施設の小規模化や地域分散化を進めたことから、以前のように自然に施設全体の状況を把握することが難しくなり、現在、各家ごとに安全を確保する動きとして何が必要なのかを検討しているところです。加えて、事故にまでは至らなかった事例を「ヒヤリハット」として組織的に収集・分析し、再発防止につなげる仕組みづくりを強く望みます。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回が4回目の受審となりますが、ご丁寧な審査をしていただき感謝いたします。毎回この第三者評価受審は、施設としてもまだまだ不足している事項、強化して取り組んでいかなければならない事項にあらためて気付ける場、再確認できる場として、今後の施設運営の上でも大変良い機会とさせていただいております。今回の結果を真摯に受けとめ、ご指摘いただきました改善点につきましては、方策の検討を前向きに進めたいと思っております。そして今後さらに、権利の主体である子どもたちの最善の利益のために、養育の質の向上、そして地域福祉の向上を目指して取り組んで参りたいと思います。 |