社会的養護施設第三者評価結果 検索

里山学院

【1】第三者評価機関名 (株)百五総合研究所
評価調査者研修修了番号 SK18136
03-1



【2】種別 児童養護施設 定員 36名
施設長氏名 奥 昭徳 所在地 三重県
URL http://satoyamagakuinn.or.jp/
開設年月日 1952年10月20日 経営法人・設置主体 社会福祉法人里山学院
職員数 常勤職員 27名 非常勤職員 9名
有資格職員 保育士 8名 臨床心理士 1名
看護師 1名 社会福祉士 3名
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施設設備の概要 (ア)居室数 33室 (イ)設備等 本館には、親子訓練室やショートステイ室があり、小規模グループホーム「なのはな」の1Fには地域交流スペースを設け、屋上は震災時の津波避難ビルに指定されている。
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 【理念】
・権利を保障し、心身ともに健全に養育して、社会的な自立を支援する
・地域福祉活動の推進を図る

【基本方針】
・学院で生活するものすべてが、相互に励まし合い、ひとつの家族として、機能すること。
・子ども達が、充実した生活体験を重ねることにより、心身ともに健全な人間として社会に巣立つことができるよう、その育成に努める。
【4】施設の特徴的な取組 ・家庭的な養育環境の充実と個別処遇の推進
・外部との連携-地域・行政との連携
【5】第三者評価の受審状況 2018年09月06日(契約日)~ 2019年03月06日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成28年度
【6】総評 施設長は就任以来、これまでの施設運営の体制を見直し、組織力強化に向けた様々な取り組みを積極的に推進しています。今回の訪問調査では、支援業務の質向上に向けた文書化への取組や、職員が意識を向上するような工夫に努められています。

◇特に評価が高い点
・職員から、日々こどもの養育に関して施設長に相談することが、職員の専門性向上に繋がっています。また、施設長は養育支援に率先して取り組むことで、施設全体の養育支援の質が向上できるよう努めています。
・毎年開催する施設の祭りでは、地域のサポーターや卒院生、保護者などに招待状を送ったり、地域の子ども会や老人会、地域の方々を招いて地域交流を図っています。また、地域の清掃活動にも積極的に施設として参加しています。
・児童相談所を通した施設の養育・支援の説明や、今年度にホームページをリニューアルすることで、利用予定者や関係者が施設の支援内容や様子が分かりやすくなるように取り組んでいます。
・調理師から子ども達に食事アンケートを実施することで、メニューの希望や味などの改善に繋げ、食事への楽しみを少しでも増やす工夫に努めています。また、ユニットでは、週2回、自分達で買い物をして食材の値段などを知ったり、食事を作る機会を設けたり、おいしく食べられる環境整備(清潔感・照明など)の工夫も行っています。

◇改善が求められる点
・事業計画の策定や見直しに関しては、ユニット毎で職員の能力にバラツキがあったり、職員間のコミュニケーションがなかなか取れない環境にあることから、全ユニットで共通した理解や対応が出来ていない状況です。来年度からの組織体制充実への取り組みを機に、職員同士のコミュニケーションを深めながら組織力が高められることを期待します。
・ユニット会議や職員会議などで、施設としての課題が明確化されていません。課題改善への計画的な取り組みに際し、全職員が参画の意識をもって取り組めるような体制が望まれます。
・就業規則にプライバシー保護に関する規程を設けていますが、職員が支援する場面でのマニュアルが明確でありません。改めてマニュアルとして文書化することで職員全員がプライバシーに関して共通の理解が図れる取り組みが必要です。
・意見箱の設置や、心理カウンセリングが必要な子どもには定期的な面談を行ったり、子ども達との茶話会などを通して子どもの意見を聞く機会を設けていますが、定期的に全員と面談する機会などを設けるなどの仕組みづくりが望まれます。
・「管理規定」や「就業規則」の内容を反映した養育・支援の標準的な実施マニュアルの文書化が不十分です。普段の養育・支援業務に職員間でバラツキが無いように共通認識が持てるような取り組みが望まれます。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 職員の取り組みについて評価していただき有り難うございます。評価していただいた点を職員に伝えると共に、必要な改善点に皆で向き合いたいと思います。ご指摘頂いた「職員同士のコミュニケーションを深めながら組織力を高める事や職員の定着・育成の為に必要なマニュアルや業務の質向上に向けた文書化」に取り組みたいと思います。
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