【1】第三者評価機関名 | (株)スニックス |
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評価調査者研修修了番号 | S18051 S18119 SK18132 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 30名 (32名) | |
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施設長氏名 | 岡田 幸仁 | 所在地 | 愛知県 | |
URL | https://jiyu-gakuen.jp/ | |||
開設年月日 | 1919年10月01日 | 経営法人・設置主体 | 公益財団法人 慈友会 | |
職員数 | 常勤職員 | 24名 | 非常勤職員 | 3名 |
有資格職員 | 保育士 | 12名 | 児童指導員 | 6名 |
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臨床心理士・公認心理師 | 1名 | 教員免許 | 2名 | |
栄養士 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | オールユニットケア 4ホーム | (イ)設備等 | |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | 【理念】 慈友学園の建園の精神である、故椎尾辨匡師の『ともいき運動』を基調とし、仏教の三宝と「明るく・正しく・仲よく」の三原則を中心として、豊かな人間性ある人格の子どもを育てること。 【基本方針】 ① 明るく・正しく・仲よくの三原則を基盤に、子どもたちが安心と安全を体感し、一人ひとりが大切にされていると実感できるよう継続して支援に取り組む。 ② 児童養護施設職員に求められる専門性を理解し、職員の資質向上、支援能力の向上に継続して取り組む。 ③ 子どもの権利擁護に努め、施設全体での法令遵守と倫理意識の高揚に継続して取り組み、あたり前の生活を保障する。 ④ 新しい社会的養育ビジョンに基づき地域における公益的な取り組みを実施する。 ⑤ 食育の観点から食改善設備等の見直しに継続して取り組む。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 園内処遇について、慈友学園職員は、全国児童養護施設協議会の倫理綱領に基づき子どもの尊重と最善の利益に考慮した姿勢を貫き、子どもの権利を擁護する立場を明確にしている。 『For the smile of children all』を目標に、子どもの安心、安全に生活できるよう職員一丸となって養育に努めている。 施設全体として地域で子どもが育つ、育てられるをモットーに、施設全体で地域活動に参画し、より公益性の高い子ども子育ての支援拠点となるよう活動している。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2019年07月01日(契約日)~ 2020年01月07日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | ◇総評 2年目を迎えた新園舎や設備、備品はもちろん、支援体制や取り組みなど子どもたちファーストで考えられ、一般家庭と同じような生活環境が整えられている。施設整備や支援体制の構築には、相当な労力が必要であったことは容易に想像できるが、施設長を中心に職員が一丸となり、集団の生活では保障が難しい「あたりまえの生活」を、ごく自然に提供している施設である。 ◇特に評価が高い点 【理念・基本方針の実践】 理念や基本方針の周知に向けて理事長、施設長が年度当初に説明し、基本方針に記されている安心・安全の体感、権利擁護などの方針は職員に浸透しており、養育現場で実践されている。 【子どもたちファーストの支援】 職員は子どもたちの意見を真摯に受け止め、要望等を可能な限り実現できるような支援に努めている。また、励ましやアドバイスなどにより子どもたちの自主性を尊重し,主体性を養うなど子どもたちファーストの支援体制が整備されている。 【施設長のリーダーシップと指導力】 施設長は養育・支援に関する全ての会議に参加し、助言、指導など積極的に行っており、組織運営や事業の展開と共に的確なリーダーシップを発揮している。 【心理士等専門職の活用】 臨床心理士が常勤で配置されており、定期的な心理療法に加え養育・支援にも携わり、職員や子どもたちに専門的な立場からの助言を行っている。さらに、ニーズに応じ職員へのコンサルテーションも実施している。 ◇改善を要する点 【中長期の具体的計画の策定】 新園舎の完成という大きな事業を終えたばかりではあるが、新しい養育ビジョンに応じた様々な構想も「未来推進計画」という形で明文化されているため、構想自体を中長期計画に落とし込まれ、より具体化されることに期待したい。 【マニュアルの整備及び活用】 前回の評価を受けて、かなりの部分でマニュアルの見直しや整備が図られているが、日常の支援や取り組みの一部については経験に基づいた対応がとられている点も見られた。職員間でも意思統一が図られており、必要性を感じていない部分についても現状の仕組みを文章化することが望ましい。 【より働きやすい環境に向けて】 子どもたちファーストの支援に向けて、職員一人ひとりの頑張りに頼っている部分も見られる。現状では職員から処遇面に関する不満もほとんど聞かれず、納得の上で働かれているが、今後も安心して、長く働ける環境を整えられるなどワーク・ライフ・バランスへ配慮されたい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 通算3回目の受審となりますが、今回は1年前倒し、新園舎で初めての受審を行いました。過去の結果を真摯に受け止め新園舎にて改善できた点は評価していただけたと感じています。今後に向け浮き彫りになった課題は明確ですので改善していきたいと思います。今回の結果に満足することなく、施設全体で子どもたちの笑顔のために専門性の向上に更に磨きをかけていきたいと思います。 |