社会的養護施設第三者評価結果 検索

静岡恵明学園乳児部

【1】第三者評価機関名 セリオコーポレーション(有)
【2】種別 乳児院 定員 20名
施設長氏名 杉村 伸一 所在地 静岡県
URL http://www.s-keimei.or.jp/g-nyuji.htm
【3】実施調査日 2013年08月09日~2014年03月17日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
・本施設は、自然に恵まれた高台に位置し、創設者園長の子育てのプロとしての経験、知識と「子どもとともに、子どものために」という理念のもとに建てられており、1階が乳児院、2階が保育園になっており、施設内は、吹き抜けで、居室は大きな全面の窓に包まれる構造で、居室全体に陽ざしが入り、木のぬくもりを活かした明るく開放感のある住環境である。
・子どもを中心にして、より家庭養育に近づけるよう日々の養育・支援の実践に努めている。小さい子組と大きい子組のグループでそれぞれの組の担当の保育者全員で各組の乳幼児を養育・支援する体制をとっており、職員は、「みんなで子どもを見、みんなで養育していこう」という共通意識を強く持ち、代々の職員が大切に継承してきた養育方法をもとに日々の養育・支援に取り組んでいる。職員の平均在職年数は長く、年齢構成もバランスが取れている。職員は、施設が職員に求める姿勢や基本方針の理解に努め子どもの養育・支援に当たり、「すばらしい人材に恵まれ、この施設が支えられている。」という園長の言葉どおり、笑顔で子どもを受け止め、明るく、優しく、ゆったりと子どもと接し、協働して養育に当たる姿が見られた。
・平成6年に赤ちゃんセンターとして改築し、前身の乳児院の専門性を活かし、保育園と子育て支援センターを併設し、乳児院は、物的、人的両面から子育て支援事業に加わり、地域支援に努めている。
・同建物内に保育園や子育て支援センターを併設していることから、支援センターに遊びに来た地域の子どもや保護者と乳児院の子どもが一緒に遊ぶ機会を設け乳児院の子どもの社会性を養うことや、退所時に併設の保育園への入園を勧め、保育園との連携を通して退所後も子どもや保護者を見守り継続的な支援を行う等、本施設ならではの養育・支援が実施されている。
◇改善が求められる点
・運営上の根本となる事項を明文化することや施設が実施している各種の業務に関する記録内容の点では十分とは言い難い。文書化することは、第三者評価を受審するためのものではなく、日々の業務を円滑に進めるため、業務に役立てるために必要なことであるので、各種業務についての記録を分析し、課題を把握し、改善計画を立て、実行し、チェックし、取り組みの中で得られたものをノウハウとして文書に残し、さらに次の取り組みに活かし継続していく体制の整備が求められる。また、施設の運営理念や業務運営上の種々の方針等は分かり易く明文化し、職員への周知を図ることが必要である。
・今後は施設運営や養育・支援の内容のさらなる改善・向上に向けて、職員間の共通理解をより深め、改善計画策定、実行、評価、見直しのPDCAサイクルでの継続的な取り組みが期待される。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
限られた時間の中で本年の職員の頑張りを認め、評価して頂き、ありがとうございました。改善点は真摯に受け止め、よりよい養育へとつなぎたいと思います。
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