【1】第三者評価機関名 | (株)中部評価センター |
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評価調査者研修修了番号 | SK18127 SK18125 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 71名 | |
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施設長氏名 | 野末 鈴菜 | 所在地 | 静岡県 | |
URL | http://www.aoikai-sw.or.jp | |||
開設年月日 | 1952年04月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人葵会 | |
職員数 | 常勤職員 | 31名 | 非常勤職員 | 15名 |
有資格職員 | 社会福祉士 | 5名 | 保育士 | 4名 |
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児童指導員任用資格 | 20名 | 公認心理師 | 1名 | |
認定心理士 | 1名 | 管理栄養士・調理師 | 2名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 36室 | (イ)設備等 | 食堂・調理室・学習室・プレイルーム・交流スペース他 |
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(ウ) | 浴室・医務室・静養室・心理療法室(相談室、面接室他) | (エ) | ||
【3】理念・基本方針 | ★理念 ◎養育理念:子ども一人ひとりの今日の幸せ、明日の幸せのために 「今日の幸せ」とは、様々な家庭の事情により施設に入所した子ども達に対するインケアであり、職員と子ども達が共に生活する中で、安心・安全で快適な生活を保障し、受容・共感し傷ついた心を癒しながら、基本的生活習慣や学習習慣を身につけることである。 「明日の幸せ」とは、家庭復帰または進学・就職して施設を退所していく子ども達が、社会人として自立した生活を送るためのリービングケアであり、将来のために様々な体験をさせることにより、社会性・協調性・忍耐力等を育て、社会への適応力を高めることである。 ★基本方針 1.子どもの権利を擁護し、意見表明権を尊重し、子どもの意見に向き合い、意見を表明できるようにきめ細かな配慮を行う。 2.子どもに寄り添い家庭的な養育支援を推し進め、安心してのびのびとした生活が送られるように努める。 3.一人ひとりとの個の関わりを大切にし、心の痛みへの受容共感を通して、情緒の安定や大人への信頼関係を育む。 4.食を通じて豊かな人間性を育て、健康で生き生きとした生活を送る基礎を培う。 5.子どものグループでの活動から、協調性や思いやりの心、継続して取り組む力を育てる。 6.安全な生活を保障するため、健康管理に注意し、事故や災害の防止に努める。 7.地域行事や関係団体行事に積極的に参加し、地域社会の中での育みを大切にする。 8.一人ひとりの発達段階やニーズに応じて学習をサポートし、学習意欲を育て、学力向上を図る。 9.保護者の皆様の状況を正確に把握し、子どもの意向を尊重する中で、関係機関と協力して早期家庭復帰及び里親委託に向けて支援をする。 10.施設退所後の生活に向けて、多くの体験を通して社会性を育み、自立を支援し、併せて退所後の相談に応じる。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・臨床心理士(大学教授)や児童精神科医との業務委託による、心理・医療のスーパーバイズ体制の充実を図っている。 ・学習支援の一環として民間の教育システムを導入し、職員による運営を行い児童の挑戦する心や自己肯定感を育む取り組み。 ・ダンス講師との業務委託によるクラブ活動を通しての余暇活動充実の取り組み。 ・清明寮子どもおもいやり委員会として、児童の権利擁護や暴力防止への毎月アンケート調査等の取り組み。 ・職員による研究・検討委員会を組織し、性教育やリービングケア等の取り組みを行っている。 ・職員人材育成として清明寮職員キャリアパスを開始し、SDS自己啓発援助制度や業務目標管理シートと共に活用する取り組み。 ・子育て家庭に向けた地域における公益的な取り組み事業として、子育てサロンすずらんの活動を行っている。 ・退所児童等アフターケア事業を浜松市より受託し、児童養護施設等の退所者支援事業所しいの木を運営している。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2020年05月15日(契約日)~ 2021年10月08日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 ◆理念の明確化 施設長をはじめ職員個々が、「子ども一人ひとりの幸せ」を最優先に考えようとする意識を強く持って支援にあたっている。理念に基づいた支援を実践しようとの思いが施設全体に浸透している事が、職員の言葉や書類からも窺える。子どもや保護者に対しても、施設の理念を理解してもらおうとの意識を持って取り組んでいる。 ◆機能する委員会の仕組み 現場の声に蓋をせず、意見や要望を積極的に取り入れる仕組みを構築している。職務分掌は詳細で分かりやすく、各会議の目的が明確で各専門委員会が適切に機能している。従来より必要に応じて柔軟に委員会を発足させたり、統廃合したりしている。対応の早さや適時性が見事である。 ◆第三者評価・自己評価の取組み 前回評価の課題に対して職員が一丸となって取り組む姿勢がある。実際に改善が認められた項目が資料や記録から確認できた。今回は職員全員で自己評価を行って第三者評価の受審に臨んでいる。普段の考えを改めて記録としてまとめたり、施設全体の意見を確認する機会となり、新たな気付きの発掘に繋がっている。 ◇改善を求められる点 ◆職員の理解度調査、子どもの理解度の把握 理念・基本方針やPDCAサイクルに基づいた支援について、職員がどの程度理解しているかの検証が実施されていない。現状の質の高い療育・支援を確実なものとして定着させていくためにも、これらを施設全体で同等に理解することの必要性について考える機会を設けることが期待される。また、障害を持つ子ども、問題行動のある子ども、思考が表面化しにくい子ども等への更なる対応が求められる。利用者アンケートにおいて「どちらともいえない」を選択する子どもについて検討し、子どもの理解度の把握に繋げることが望ましい。 ◆小規模化・地域分散化に向けた体制の構築 現状の会議や委員会等について、今後の新たな体制を踏まえて徐々に内容を整理し、統廃合していくことが望ましい。国(厚生労働省)の法改正の動向や法人の方針も考慮に入れつつ、施設としての方向性を定め、常に1歩先の施策(体制の整備)を講じられたい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回は3回目の受審となり、また新型コロナウイルス感染症拡大のため、令和3年度に延期をしての受審となりました。前回の受審での改善項目は事業の数値目標を明確にすることでした。国の施策が変化する中で動向を鑑み、時間をかけて取り組みました。職員が日々子どもたちへの養育に工夫を凝らしていることに対し、高い評価をしていただけた項目は励みとし、改善を要する点につきましては真摯に受け止め、子どもたちの声をしっかりと聞き施設運営をしていきたいと思います。今後も施設全体で「子ども一人ひとりの今日の幸せ、明日の幸せのために」を実現できるよう取り組んでまいります。 |