【1】第三者評価機関名 | セリオコーポレーション(有) |
---|---|
評価調査者研修修了番号 | SK151001 S15123 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 40名 | |
---|---|---|---|---|
施設長氏名 | 鈴木 靖之 | 所在地 | 静岡県 | |
URL | http://www.seishinkai.info/ | |||
開設年月日 | 1962年11月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人誠信会 | |
職員数 | 常勤職員 | 23名 | 非常勤職員 | 4名 |
専門職員 | 保育士・児童指導員 | 9名 | 家庭支援専門相談員 | 1名 |
---|---|---|---|---|
里親支援専門相談員 | 1名 | 心理専門職員 | 1名 | |
嘱託医 | 1名 | 栄養士 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 4室(花の舎、緑の舎、光の舎、風の舎) | (イ)設備等 | 厨房、食堂、医務室、静養室、図書室、 |
---|---|---|---|---|
(ウ) | 自立支援室 | (エ) | 地域交流ホール | |
【3】理念・基本方針 | 1)群生和楽:全ての人々が穏やかに楽しく暮らせる日々の実践。 2)社会福祉の理想の実現のために実践、行動していくことで貴重な理論を生む。 3)有縁社会:人と人との縁を大切にしていくことで幸福につながると信ずる。 4)one for all all for one の精神をもって「あるべき人材像」を実践していく。 |
|||
【4】施設の特徴的な取組 | <人的サービス面> 1)被虐待児対応から生育歴において精神的な課題を抱えている児童への支援。 2)可能な限り家庭の再統合に向けての支援を関係機関と連携し行っている。 3)予算面において生活に関わる教育、教養娯楽等は子どもの利益として優先している。 4)リトルエスパルス(地域協働型幼児サッカーチーム)やハンドベルチームを結成し子ども自身が地域との交流を体験している。 <設備・環境面> 1)安心安全な環境(清潔な居室の提供、少数による安定した生活) 2)屋外遊具、運動場の設備があり地域の子どもたちの遊び場となっており、富士市の公園として認可済み。 3)市内の住宅地に設置され町内会、子ども会との連携が図りやすい。 |
|||
【5】第三者評価の受審状況 | 2016年08月02日(契約日)~ 2017年03月31日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成25年度 | |
【6】総評 | ■特に評価の高い点 ◇地域の福祉事業の担い手として長い歴史を持ち、複合型の福祉事業を展開する当該法人が、時代の流れを見据えて新しい対策を進めている。エリア連携委員会では総括的な地域活動のできる体制を整備し、児童、介護、障害、相談の各部門が横断的に連携し、地域ニーズに沿って事業を推進している。当該施設も児童部門の「地域連携と家庭的養護の推進」の方針に沿い、各関係者と連携して運営していく方針としている。 ■改善を求められる点 ◇近年特に社会的ニーズから求められている、リービングケアやアフターケアへの対応に課題がある。支援の流れ等を文書化して本人・保護者等関係者と支援内容やその方向性を共有し、関係機関との連携で実践につなげるための、具体的な対策が望まれる。 ◇標準的実施方法の整備に検討の余地がある。標準的な実施方法の定義は、養育・支援において普遍的な、子どもの尊重やプライバシーの保護、権利擁護等に加え、当該施設で実施される養育・支援のうち標準化できる内容のものを「標準的な実施方法」と位置付けており、個別的に実施される養育・支援と相補的な関係にあるものを指している。これを踏まえ文書化に際しては、その目的、手順、留意点等を具体的に示した、支援の指針となりうる内容のものが必要となる。業務毎に分類されている各種マニュアルに記載の手順等を見直し補完することを基本とした、養育・支援の標準的実施方法の確立への取り組みが求められる。 |
|||
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 児童、介護、障害、相談と複合型の福祉事業を展開する当法人の1施設、誠信少年少女の家が、第三者評価受審により課題が明確となりました。心から感謝申し上げます。その課題としては大きく2点あげられます。 一つ目は、リービングケア、アフターケアへの対応についてです。対応策として「家族支援体制の強化」「自立支援プログラムの充実」を重要課題として実践し活用化へつなげていきます。 二つ目は「標準的実施方法の整備」です。安定した養育・支援の提供を進めるよう施設が一丸となって推進させて頂きます。これら課題を平成29年度には工程表作成し全職員が貢献できる体制を整備していきます。透明性をもって取り組んで参ります。 また、「子どもとの共生意識、子どもの意識を尊重」「子ども主体的な働き」等における職員の関わりについて高い評価を頂けたことは、児童福祉法改正もありますが、主体者である児童の意志を慎重に受け止めている日々の実践こうかであると確信しています。まず、「安心して暮らせる」環境を提供していることが確認され嬉しく思いますが、一層と充実させ進化させていきますのでご期待ください。 最後に「国の宝物」である児童が最善の利益を受けられるよう、職員の専門性と愛情に包まれ、地域の中で生き生きと育ち上がるように、本評価の課題について透明性をもって改善、活用を全職員で取り組んでまいります。本評価実施にあたり関係者の皆様に、心から御礼上げます。ありがとうございました。 (職員一同) |