【1】第三者評価機関名 | (株)中部評価センター |
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評価調査者研修修了番号 | SK18127 SK18125 S2020106 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 71名 | |
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施設長氏名 | 藤田 一敏 | 所在地 | 静岡県 | |
URL | http://shizuoka-home.or.jp | |||
開設年月日 | 1907年04月05日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人静岡ホーム | |
職員数 | 常勤職員 | 34名 | 非常勤職員 | 11名 |
有資格職員 | 保育士 | 19名 | 児童指導員 | 15名 |
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看護師 | 1名 | 栄養士・調理員 | 5名 | |
嘱託医 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 本体 31室 のぞみ 6室 | (イ)設備等 | 食堂、厨房、学習室、図書室、職業指導・面会室、静養室、 |
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(ウ) | 医務室・スヌーズレンルーム、自活訓練(親子訓練)棟、学習棟 | (エ) | 地域交流ホーム「楓ホール」 | |
【3】理念・基本方針 | ★理念 「自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ」 マタイによる福音書22章39節 ★基本方針 「キリストの愛」と児童憲章、児童の権利に関する条約等を基本に、互いの和を求め、心を一つにして児童の幸せと権利擁護を図るため、「愛育の実践」に努める。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | (1) 学習支援「公文式学習」 子どもたち個々の能力に合わせた学習を提供し、学習習慣を身に付けさせながら、基礎学力の向上を図っている。 (2) 性教育 子どもたちが心と身体の成長について正しい知識を身に付け、自分も相手も大切にできる健やかな心を育むための支援を実施している。 (3) グループ心理療法 子どもたちの発達年齢に合わせ、スキンシップや集団遊び等を通じて愛着形成や自己肯定感・社会性の向上を図っている。 (4) 職業指導 小中学生を対象としたCCP(キャリア・カウンセリング・プログラム)や、中高生を対象とした職場体験等を実施している。 (5) 自活訓練 施設退所を控えた児童を対象に自活訓練棟で洗濯、調理体験、金銭管理等の自立に向け、子どもの能力に合わせた段階を設定し、訓練を実施している。 (6) クラブサークル活動 子どもの余暇活動の一貫として、希望児童を対象にピアノ教室や手芸教室を実施している。 (7) ファミリーソーシャルワーク 月2回の週末及び夏季・冬季の一時帰省における保護者との面会・外出・外泊訓練に加え、様々な理由により親子交流がすすなかったケースを対象としたペアレントトレーニングを親子訓練棟で実施。 また、子どもの近況報告「ニュースレター」を保護者へ送付することで、子どもへの関心を高める取り組みを実施している。 (8) 実習生及びインターンシップ等の受け入れ 学生の施設実習やインターンシップ、自主実習等を積極的に受け入れ、児童養護施設の知識と魅力を発信し、実習経験が就労に結び付くよう対応することで、人材確保に努めている。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2020年04月27日(契約日)~ 2022年02月04日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価が高い点 ◆PDCAサイクルに則した組織構築 施設内にグループ会議・運営会議・職員会議・ケース検討会議・サービス向上推進会議などを設置し、現場職員の意見をベースに課題を抽出し、計画・実行、評価・分析、検討・改善等が施設全体で機能している。長年の取組みから、試行錯誤を重ねた結果として隙のない業務分担・職務分掌を構築しており、ボトムアップ型の施設運営となっている。 ◆職員の基盤定着に対する意識 新任職員の基礎はOJTで培われると言っても過言ではない。その重要な期間を現場任せにせず、リーダーによる教育・指導を定例としている。 ◆専門的支援の充実 親子訓練室、面会室、自活訓練棟、心理療法室、スヌーズレンルーム、公文式学習の活用、地域交流ホール等の設置がある。このような児童養護施設の近未来像に向けた取組みが「静岡市における地域子育て支援の核」となっていくことが期待される。 ◆前向きに挑戦する姿勢 施設の長い歴史に捉われることなく、時代のニーズに合わせて変化させていくことに前向きな姿勢がある。 ◇改善を求められる点 ◆職員意識の再確認 これまで当たり前としていた支援に対する基本的な意識が、今後、推進計画の大きな波に押されて希薄にならないように、「子どもの最善の利益」に繋がる基本に忠実な支援の継続が期待される。 ◆見えない不安の払拭 「小規模児童養護施設増設計画」に伴い、職員には養育・支援の質を維持しながらの対応や地域との交流が必然的に求められていく。計画達成後の施設全体像をイメージできる組織図や想定される新たな職務について、職員があらかじめインプットしておくことで安心感に繋がるような取組みに期待したい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 前回の評価において指摘された項目を改善すべくサービス向上推進会議を設置し、職員が一丸となって取り組んできた結果、多くの項目で高い評価をいただくことができましたが、自己評価と第三者評価を通して子どもの養育・支援の取り組みについて不充分な点も見受けられました。 このため、より一層職員の専門性を高め、一致協力して、適切な養育・支援の実施に努め、子どもの最善の利益につなげていきたいと思っています。 |