社会的養護施設第三者評価結果 検索

幸樹園

【1】第三者評価機関名 (特非)秋田県福祉施設士会
評価調査者研修修了番号 SK2021034
SK2021035
SK2021036


【2】種別 児童養護施設 定員 42名(現員34名)
施設長氏名 山口 俊輔 所在地 青森県
URL https://koujuen.biz
開設年月日 1981年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人厚生会
職員数 常勤職員 36名 非常勤職員 2名
有資格職員 社会福祉士 1名 保育士 20名
看護師 1名 栄養士 1名
調理師 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 42居室(地域小規模施設2か所含む) (イ)設備等 本体拠点施設(理事長室兼応接室、事務室、心理療法室、トイレ
(ウ) 親子宿泊室2居室、一時保護居室6居室、多目的ホール、面談室) (エ) 児童用ユニットケアが3棟あり。別棟で広々とした倉庫もあり。
【3】理念・基本方針 理念   1.子どもの最善の利益のための支援を行う  2.社会全体で子どもを育む          
基本方針 1.子どもの意思の尊重 2.子どもの自立支援 3.地域における子育て支援          
     4.サービスの質の向上と透明性の確保
【4】施設の特徴的な取組 令和4年8月、昨年以来念願の新園舎が町の中でスタート。本園機能1棟と、同じ敷地内に児童の居場所3棟、地域の小規模児童養護施設(定員6名)2棟、合わせて当園(定員42名)は6棟編成になっています。2つの児童棟はそれぞれ玄関口を通り共用の食堂兼広々とした居間、その外側に3名、2階に3名の個室があり、職員室を挟んでの1棟のユニット型式となっています。
これと同じ左右に分かれたユニットケアが2棟と別棟の1棟は「高機能」用に資する平屋建て(定員6名)が家庭的な造りになっています。子どものアンケートの「自由記述欄」から子ども自身の抱えている悩み(施設入所のスティグマに関したこと)や疑問に思っていたことを 堂々と自己主張する記述など、移転後の子どもと職員が一体になろうと「子どもの最善の利益」保障に軸足を置いた家庭的な取組みが特徴となっています。
【5】第三者評価の受審状況 2022年09月16日(契約日)~ 2023年01月16日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成元年度
【6】総評 ・本園拠点機能として「事務統括機能」「一時保護機能」「親子宿泊機能」と、児童生活拠点とした機能が区別された配置になっており、特に家庭的醸成を目指した子どものサービスに力点の置かれた木造主体の建物になっています。
・従来からの地域に対する支援「施設職員の人材提供(成年後見活動、養成校講師派遣)」「ショートステイ、トワイライトスティ事業」「青森しあわせネットワーク参画」「鶴田町社会福祉法人等による地域貢献活動連絡協議会事業への活動支援」があります。
これらのことから、施設活動に対する取組みが大いに期待される施設になっていくものと考えられ、期待しています。
・今後は、地域構貢献機関における受け身の役割のみに限らず、「幸樹園の強み・特徴」を地域社会へ発信し続けるような、地域住民から見て、幸樹園が「子どもを育てる」拠点の役割への取組みになるよう期待したいものです。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 幸樹園は令和4年8月から「小規模化による家庭的養育」と「施設の多機能化」を実践するべく新しい体制でスタートしました。ユニット体制の構築に向けた試行錯誤の真最中ともいえます。
一方移転以前から子どもの満足の向上に向け、お話会(自治会)、生活アンケートの実施等様々な取り組みを長い間続けてきています。さらに定期的なアセスメント会議ではPDCAを徹底しており、職員のスキル向上につなげています。
特に、園独自で取り組んでいる「こころの教室」では委員会を組織し、性教育から権利意識の醸成まで、子どもの成長に合った内容で実施し定着してきていると自負しております。
これらの実践が今回高い評価をいただき大変うれしく思います。とくに子どものアンケートでは、肯定的な評価が多かったことを今後の励みとし、また、記述内容については、率直な意見を真摯に受け止め今後の指針といたします。
B評価としてご指摘のあった事業計画については、単年度の目標設定から見直し、中長期事業計画がより明確かつ具体的なものとなるよう取り組みたいと思います。
また、今回の施設移転を機に、施設の持つ機能をより積極的に地域に発信し、地域福祉の向上に貢献できればと思います。ひいてはこのことが当園の人材確保にもつながることを期待します。
今回第三者評価を受診したことで、多くの気づきをいただき、施設としての方向性を客観視できたことを成果として受け止め、全職員で共有したいと思っております。
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