社会的養護施設第三者評価結果 検索

あけぼの学園

【1】第三者評価機関名 (特非)秋田県福祉施設士会
評価調査者研修修了番号 SK18020
S2019006
15-3b


【2】種別 児童養護施設 定員 42名
施設長氏名 吉村 善有 所在地 青森県
URL http://shiseikai-1960.or.jp/facilities/akebono/
開設年月日 1963年10月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 至誠会
職員数 常勤職員 41名 非常勤職員 1名
有資格職員 保育士・児童指導員 20名 家庭支援専門相談員 2名
里親支援専門相談員/心理療法担当職員 1名/1名 個別対応職員/看護師 1名/1名
栄養士/調理員 1名/1名 基幹的職員 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 幼児・低学年居室(1-2名) 小学高学年・中・高校生はすべて個室 (イ)設備等 本館に合築された3ユニット(家なのでそれぞれに玄関あり)、完全な小舎制
(ウ) 近くに2棟の分園(1棟6-8人)あり。遊び場としての広々とした体育館あり。 (エ) 本館:事務室・園長室・医務室・相談室・心理治療室・理容室・親子体験室等
【3】理念・基本方針 理念 : 法人理念「至誠会の姿」を踏まえて
1.常に、子どもの最善の利益を判断できる施設を目指す
2.常に、子どもの安心安全を提供できる施設を目指す
3.常に、地域のニーズに応える施設を目指す

基本方針 : ・健康で情操豊かな人間性の養成 ・基本的生活習慣の養成 ・児童の自立支援の積極的推進 ・児童の権利擁護の積極的推進 ・家族や関係機関と連携した養育機能の強化 ・地域に開かれた施設運営 ・使命感と愛情にあふれた職員の養成 ・職員の資質向上
【4】施設の特徴的な取組 平成30年1月から小規模化された今の園舎で事業開始。
プライバシーに配慮された個室空間で、玄関もそれぞれ棟別になっており、食事、入浴、学習等々による家族的生活が展開されています。
特に低学年以下の子ども達は、いつも見守りの職員がいることに、安心を抱かせる取組みが特徴となっており、食事を職員と一緒に作ったり、自分所有の茶わんや箸もあり、自他の区別領域が自然にはぐくまれる暮らしで、まさに学校と家との行き来する「当たり前の生活」になっています。
施設は山間部に位置しているものの、市からゆずりうけた「元学校の体育館」があり、施設を取り巻く自然環境との共生にも「伸び伸びと素直に育つ」生活と感じました。
また、市街地から離れているので、スクールバスや車を使用することにもなり、まさに、日常生活を営む子ども達と職員の「関わりの一体感」が感じられた取組みとなっています。
【5】第三者評価の受審状況 2020年05月15日(契約日)~ 2020年08月14日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成29年度
【6】総評 ・困難な子どもたち(73%)を抱え、よく生活の安定を図っています。生活が落ち着くまでは、無断外出などがあったりと。
小舎制になじむ過程では、職員・子どもとも信頼関係の構築には苦労したようで、そして、安定した「今がある」と思われます。
子ども自ら要望、意見を述べる環境が保証されていたり、職員たちが子ども達を肯定的に支援する意識が醸成されていたりと。
また学校と毎月連絡会議を開催しており、子どもの生い立ちの学習の際は学校で配慮するなど連携もよくとられており、子どもたちの生活を施設だけではなく学校や地域全体で支援していく姿勢が強く感じられております。
市街地には小規模児童養護施設が配置されていますが、本体のユニット形式と連動しながら子どもの発達段階や通学等を考え実践しています。
なんといっても小舎制になったのが、子どもの自己肯定感・効力感・たくましさの向上に寄与していると思われます。
・一方、改善点は、「職員の働きやすい職場とは」「キャリアパス制度」を組織で考え実践すること。職員が将来のなりたい職業人生を描けるような生きがいのある職場づくりに励むように期待したいことです。
・社会福祉法人「至誠会」全体の実践を考えたとき、「あけぼの学園」は、課題を一つ一つ改善点を探し、整理をし、これに挑戦することができるものと考えます。 更なる今後を期待しています。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  これまで2回第三者評価を受審してきたが、今回は大舎制から小舎制に移行して初めての受審であり、更には評価機関も初めてのところであって、不安もあったが評価においては学園を運営していく中で足りない部分や強みとして今後も取り組んでいける部分などよく分かり大変参考になった。新しい園舎で試行錯誤しながら家庭的養育に取り組んでいる最中であるが、今の学園の状況を素直に表現してくれた子どもたちからのアンケート結果や今回学んだことを素直に受け入れて施設運営に生かしていきたいと思う。「学園に来てよかった」と子どもたちに言ってもらえる学園づくりに、今後とも真摯に取り組んでいきたいと改めて思う第三者評価受審であった。
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