【1】第三者評価機関名 | (公社)新潟県社会福祉士会 |
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評価調査者研修修了番号 | SK16013 19127 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 56名 | |
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施設長氏名 | 太田 邦夫 | 所在地 | 新潟県 | |
URL | http://www.minna-de-ikiru.org/ | |||
開設年月日 | 1956年07月22日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人みんなでいきる | |
職員数 | 常勤職員 | 34名 | 非常勤職員 | 4名 |
専門職員 | 保育士 | 13名 | 児童指導員 | 9名 |
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認定心理士 | 1名 | 管理栄養士 | 1名 | |
調理師 | 4名 | 社会福祉士 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 住居棟は8ユニット(各ユニット定員7名) | (イ)設備等 | 管理棟・住居棟計1658㎡ |
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(ウ) | 心理療法室、家庭生活実習室、多目的室、地域交流ホールなど | (エ) | ||
【3】理念・基本方針 | 【理念】 家庭環境に恵まれずに入所していることを常に認識し、職員一同が保護者のかわりとなって「児童の家庭にかわる生活の場」として安心感と信頼に満ちた生活環境を確立し、個性豊かで調和のとれた心身の発達と社会参加ならびに自立心旺盛で、落ち着きのある成熟した人格のい形成を目指し、施設運営に努める。 【基本方針】 (1)入所児童が「ここで生活できて良かった」と思える施設運 営に努める。 (2)児童の豊かな情緒を育てる。 (3)基本的生活習慣や社会性を身につけ、社会人として自立できるように援助する。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 若竹寮は平成25年10月より小舎制に移行し、大舎制の時に比べ、よりきめ細やかな家庭的養育を行う環境が整った。また平成29年4月より指定管理者制度になり、社会福祉法人みんなでいきるが管理運営をはじめた。民間に移行したことにより同法人の障害福祉事業部との多様な交流を含め、より専門的な能力を活用し発達障害や障害児童に対して以前より高いレベルでの養育を目指している。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2017年05月01日(契約日)~ 2018年03月22日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成26年度 | |
【6】総評 | 【特に良いと思う点】 ○小舎制の良さを活かして家庭的な養育・支援を実施している。 平成25年10月より大舎制から小舎制に移行したことで家庭的な養育を行う環境が整っている。子どもは男女別の8つのユニットに分かれて生活しており、2ユニットに6名の決まった職員が担当することで一人ひとりへの細やかな養育・支援が実現できている。 ○指定管理者制度により社会福祉法人が管理運営を行う利点を活かしている。 平成29年4月より、「社会福祉法人みんなでいきる」が管理運営を行っている。法人が運営している障害福祉事業部との交流を活かし、発達障害などの障害を持つ子どもに対するより専門的な視点での支援方法を学ぶ機会を設けるなど、運営法人が蓄積してきた知識や支援技術を活用した養育・支援の実践が可能な体制がある。 ○子どもとの話し合いの機会を作り、子どもの意思決定支援を大事にしている。 平成29年度下期において、「自立支援委員会」及び「携帯電話モラル委員会」を発足している。子どもの携帯電話やスマートフォン使用に対する課題が浮上する共に、子どもから日々の生活に対する要望が強くなり、子どもと職員の茶話会形式の話し合いの場を設け、スマートフォンの使用ルールや、寮での生活全般に対する子どもの不満や要望に耳を傾け、子ども自らが課題を解決し、寮での生活のルールを作り出す力を引き出す養育・支援に力を入れている。 【特に改善が求められる点】 ○法人や施設の持っている機能を活かした地域支援への取り組みが期待される。 平成29年度から社会福祉法人に管理運営が移行したことをふまえ、法人内の高齢者福祉部門、障害者福祉部門、児童福祉部門の機能を活かし、各部門が協働することで、法人や施設が持っている専門性を活かした地域支援へのさらなる取り組みが期待される。 ○養育・支援の標準的実施方法の整備とスーパービジョン体制の構築が求められる。 様々な養育・支援マニュアルが様々な冊子に点在されている現状がある。職員全員にマニュアルを周知し、標準的な実施方法にもとづいた養育・支援が実施されているのかを振り返り確認するまでには至っていない。どの職員によっても施設で適切に実施・担保されるべき基本的な養育・支援の内容・水準の確保に有効に機能するよう、より活用しやすいマニュアルを整備するとともに、定めたマニュアルについては定期的に検証・見直しを行い、養育・支援の向上につなげていくことが期待される。 また、新人職員や経験の浅い職員への施設内研修やベテランOB職員によるOJT(On the Job Training/業務を通した指導・育成)に力を入れているが、スーパービジョン体制の構築は十分とは言えず今後に期待される。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 総評において書かれている通り「特に良いと思われる点」については当施設でも力を入れている点であり引き続き大切にしていきたいと考えている。また「特に改善が求められる点」については今後の課題として改めて痛感した。指導事項の改善に努め、より良い養育を実践していきたい。 |