【1】第三者評価機関名 | (公社)新潟県社会福祉士会 |
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評価調査者研修修了番号 | S16028 SK15158 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 36名 | |
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施設長氏名 | 平原 富江 | 所在地 | 新潟県 | |
URL | http://www.niigatacaritas.or.jp | |||
開設年月日 | 1978年04月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 新潟カリタス会 | |
職員数 | 常勤職員 | 21名 | 非常勤職員 | 6名 |
専門職員 | 児童指導員 | 9名 | 保育士 | 7名 |
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基幹的職員 | 1名 | 家庭支援専門相談員 | 1名 | |
臨床心理士 | 2名 | 調理師 | 2名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 本園 定員14名、670.38㎡ | (イ)設備等 | 分園(カリタスの家) 定員6名、227.6㎡ |
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(ウ) | 分園(あすなろの家) 定員8名、191.76㎡ | (エ) | 分園(たいようの家) 定員8名、186.08㎡ | |
【3】理念・基本方針 | <法人の理念> キリスト教的人間観に則り個人は外見上有用無用によらずすべて神から愛されて生を受け一人一人に固有の使命が託されていることを基本理念とします。 <施設の理念> 1.児童憲章を基本とし、カトリック精神に基づいた支援を指針とします。 2.家族や地域社会、関係機関と協働し、子どもの最善の利益を追求しその権利を擁護します。 3.子どもの健全な心身の発達を保障し、安心、安全な気持ちで生活できるよう、最適な福祉サービスを提供します。 <基本方針> 1.個別化の支援 2.社会性の確立 3.信頼関係の確立 4.家庭、地域社会、関係機関との連携 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・本園と小規模グループ3つの経営形態で、いずれも近い距離にあり、幼稚園・小学校・中学校も同じ所に通園・通学しているため、幼稚園各学校との連携がとり易く、本園、分園の子ども達の交流も良い関係にある。 ・子ども達が利用者としての主体であることを常に念頭におき、一人ひとりの個が生かせるよう、専門部会、自立支援計画会議等をもって情報を共有し、直接処遇職員、家庭支援専門相談員、基幹的職員、臨床心理士等も加わって、最善の利益を追求している。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2017年04月01日(契約日)~ 2018年03月31日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成26年度 | |
【6】総評 | 【特に良いと思う点】 ○家庭的養育環境が整っており、子どもの今後の生活を念頭においた家庭的生活環境が整っている。 本園の他、地域小規模児童養護施設「カリタスの家小規模グループケア施設」と「あすなろの家」、平成23年には新築の住居「たいようの家」を開設したが、平成28年に「あすなろの家」を新築移転、平成29年には「カリタスの家」も移転し、住環境整備を行ったことで、さらに家庭的な環境づくりが推進されている。新築住居については、採光に配慮した設備の整った住居であり、いずれの住居も子どもが安心して過ごせる個室と子ども同士が交流できるリビングが設けられている。1か所は中古物件ではあるが、十分な広さや設備のある住環境を提供し、より一般家庭に近づいた環境が構築されており、家庭的な養育・支援が実践されている。 ○子どもの最善の利益の理念が浸透しており、職員の良好なチームワークのもと支援を行っている。 法人、施設の理念、基本方針が職員に浸透しており、支援の実践に際しては基本に立ち返ることができ、職員はも子どもの最善の利益を重視した支援を行っている。「権利擁護委員会」により人権意識の向上に取り組んでおり、また、施設内の研修等は、良好なチーム支援が展開できるよう、職員同士でお互いを知ること、自身と他者の違いを認識する等を目的とした内容で開催し、職員の「チームとしての力」を上げていこうと取り組んでいる。 【特に改善が求められる点】 ○人事管理の徹底と業務管理の対応による働きやすい環境づくり 時間外勤務や業務の多さによる職員の負担が大きい状況が、今回の第三者評価における職員自己評価や職員ヒアリングの意見からうかがえる。また、人材育成のための研修等は充実してきているものの、職員の離職率の改善や業務の負担感の軽減までには至っていない。子どもの福祉に意欲を持って入職した人たちが、意欲を継続できるような職場環境の構築が望まれる。この点については施設としても大きな課題と認識しており、3年勤続者にはリフレッシュ休暇として連続の年休の取得を可能とするなどの取り組みを始めている。今後はさらに、職員の就業状況や業務量などの現状を分析したり、職員の声を聴きながら業務改善に取り組む仕組みづくりが望まれる。 ○組織的な支援体制づくり 前回の第三者評価受審後、施設外研修の積極的参加、施設内における階層別等の研修の開催、権利擁護への取り組みなどにより、職員の質の向上に向けた取り組みを行っている。また、専門職からの助言が得やすいような体制作りを行い、職員一人ひとりの意識の向上に努めているが、まだ十分な結果としては表れていない。PDCAサイクルに基づく支援等の振り返りを組織的・継続的に機能させていくことが重要と思われ、今後の取り組みに期待したい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 2回目となる今回の評価結果を、全職員でよく検証し、今後の支援に向けて活用していきたい。 高く評価された「家庭的養育環境が整っており、子どもの今後の生活を念頭においた家庭的生活環境が整っている」「子どもの最善の利益の理念が浸透しており、職員の良好なチームワークのもと支援を行っている」は今後も継続していきたい。 人事管理の徹底と業務管理の対応による働きやすい環境づくり、組織的な支援体制づくりの指摘については、真摯に受け止め改善に努力したい。 |