【1】第三者評価機関名 | (公社)新潟県社会福祉士会 |
---|---|
評価調査者研修修了番号 | S16028 SK15158 26006 |
【2】種別 | 乳児院 | 定員 | 27名 | |
---|---|---|---|---|
施設長氏名 | 本田 美香 | 所在地 | 新潟県 | |
URL | ||||
開設年月日 | 1978年04月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 新潟カリタス会 | |
職員数 | 常勤職員 | 30名 | 非常勤職員 | 8名 |
専門職員 | 保育士 | 19名 | 児童指導員任用資格 | 5名 |
---|---|---|---|---|
看護師 | 2名 | 栄養士 | 1名 | |
調理師 | 2名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | ベビー居室・観察室(定員8名、76.3㎡)、ほし組居室・ほふく室(定員11名、83.9㎡)、つき組居室・プレールーム(定員8名、60.1㎡) | (イ)設備等 | 診察室、病室、沐浴室、浴室他 |
---|---|---|---|---|
(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | <法人の理念> キリスト教的人間観に則り、個人は外見上有用無用によらず、すべて神から愛されて生を受け、一人一人に固有の使命が託されていることを基本理念とします。 <施設の理念> 1.カトリック精神の「いと小さきものへの愛」と、モンテッソーリ教育法の「ひとりでできるように手をかして」を指針とします。 2.家族や地域社会、関係機関と協働し、子どもの最善の利益を追求し、その権利を擁護します。 3.子どもの健全な心身の発達を保障し、安心、安全な気持ちで生活できるよう、最適な福祉サービスを提供します。 <基本方針> 1.「個」の確立 2.社会性の確立 3.信頼関係、愛着関係の確立 4.モンテッソーリ教育の推進 5.家庭、地域社会、関係機関との連携 6.里親制度への協力 |
|||
【4】施設の特徴的な取組 | ○法人・施設の理念・基本方針のもと、「子どもの“いのち”を守り、“こころ”を育てる」を養育支援の目標に掲げ、子どもの発達を保障する環境構成、自己肯定感を育む関わりの実践に取り組んでいる。 ○法人内の児童養護施設、学校法人の幼稚園と年2回合同研修会を開催し、児童教育や福祉に関する知見を深めるとともに、教職員の交流を図っている。 ○里親支援専門相談員を配置し、里親研修への協力、里親委託に向けたマッチング、里親委託後の支援、里親会との交流などを中心に、取組を進めている。 ○3歳以上の幼児は隣接の幼稚園に通っており、地域の一般家庭の親子と日常的に交流している。 |
|||
【5】第三者評価の受審状況 | 2017年04月01日(契約日)~ 2018年03月07日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成26年度 | |
【6】総評 | <特に良いと思う点> ○理念・基本方針を全職員が理解し、養育・支援にあたっている。 子どもの最善の利益を養育方針として掲げ、職員が勤務の際には必ず確認できる仕組みとなっており、支援に迷った時など立ち返ることができるよう徹底されている。施設の養育・支援の基本となる部分であるため、職員が指針として意識しながら日々の業務にあたることにより、養育・支援の統一にもつながっている。 ○安心・安全な生活環境の確立に努めている。 子どもの安心・安全な生活を最優先とした環境づくりに努めている。新生児の突然死予防のための対応の徹底や標準的な養育方法の徹底、感染症の予防のための体制が構築されている。また災害時等における地域等との協力体制が整っており、子どもが安全に生活できる環境となっている。 ○職員間の良好なチームワークのもと、支援の質の向上に努めている。 施設の理念のもとに、職員は子どものことを優先して考えて日常の養育にあたっている。また、より良い養育の提供ができるよう、職員間での意見の出し合いや情報共有がスムーズに行われており、職員が気持ちよく働ける環境となっており、これは、理念が浸透している結果であると思われる。発達段階を配慮しながらていねいな養育・支援が実践されている。 <特に改善が求められる点> ○職員が余裕をもって働くための業務の負担軽減 職員は、子どもの最善の利益や養育の質の向上に対する意識をもって業務にあたっているが、時間外や休日出勤に対しての業務の負担感を感じている職員もおり、職員の定着率の低さにつながっている要因のひとつとなっていると思われる。さらに意識・意欲を高くもって働くためには、職員が心身ともに余裕をもって働ける環境も重要であると思われる。また、子どもへの不利益が生じないような業務改善の検討を行うなかで、記録の効率化等も行うことが望まれる。 ○人材確保や人材の定着への取り組み 職員が働き甲斐を感じている状況がある反面、職員の定着率の低さが大きな課題である。そのことにより、計画的な人材育成が困難となり、業務のなかでもバランスのとれた役割分担ができない状況が生じることが考えられる。現在の職員間のチームワークの良さ、関係性の良さを生かし、働きやすい職場環境の模索や現状に見合った人材育成の仕組みづくりを行い、職員が長く働き続けられるような職場づくりが望まれる。 |
|||
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回の受審にあたっては、全職員が協力し、前回の評価結果及び昨年度までの自己評価結果をもとに、運営改善に向けた取り組みを進めてきた。 特に高評価をいただいた項目については、数年来掲げている養育支援目標(子どもの“いのち”を守り、“こころ”を育てる)が、法人・施設の理念・基本方針に基づくものであることを繰り返し伝え、実践を積み重ねてきた成果である、と感じている。 指摘事項である業務の負担軽減、人材確保、定着支援については、法人・施設でも課題であると認識し、訪問調査時にいただいたアドバイスも参考に、改善に向け検討を重ねているところである。 今回の評価結果を真摯に受け止め、職員間で課題を共有しながら、継続的に運営改善を図っていきたい。 |