【1】第三者評価機関名 | (特非)福祉経営ネットワーク |
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評価調査者研修修了番号 | SK15057 SK15059 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 80 名 | |
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施設長氏名 | 秦 晴彦 | 所在地 | 神奈川県 | |
URL | http://www.seionkai.or.jp | |||
開設年月日 | 1920年01月28日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 聖音会 | |
職員数 | 常勤職員 | 35名 | 非常勤職員 | 9名 |
専門職員 | 臨床心理士 | 2名 | 社会福祉士 | 5名 |
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管理栄養士 | 3名 | 保育士 | 17名 | |
児童指導員 | 7名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 8家 | (イ)設備等 | |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | ◆理念 1)聖愛一路(聖愛主義)「他人の子をわが子の如く保んじて育てる」 2)自立「利用者、職員、経営の自立を実現することで社会に貢献する」 3)奉仕「困っている人がいれば同じ目線に立って手を差しのべる」 4)感謝「誰にでも何事にも感謝する事を大切にする」 ◆基本方針 社会福祉法人 聖音会として、キリスト教の精神・創設者の創立の精神を大切にし、mission(時代に即した使命を果たし続け)、management(健全経営を旨として事業の安定化を図る)を目指す。 また、利用者に対する、care(優しく、あたたかく、親切な支援)、cure(安全・安心への配慮)、comfort(快適な生活を目指した支援)、communication(心あたたまるふれあい)、confidence(信頼される支援) を通じて地域社会と福祉文化の発展に貢献する。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 施設の情報を積極的に発信し、外部支援との連携を図り施設運営を行っている。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2016年06月16日(契約日)~ 2016年10月06日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成26年度 | |
【6】総評 | 【特に評価の高い点】 (1)「開かれた施設を目指しSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用して情報を広く発信し、新規ボランティアの確保や社会資源の開拓・連携を進めている」 施設の現状等を一般社会に向けて広く情報提供する方針で取り組んでおり、講堂・多目的室を里親サロン、地域住民のサークル活動等に開放している他、他県からの施設見学依頼も受け入れる等、社会に還元している。また、ホームページだけでなくSNSを活用して昨年度は投稿を99回行うなど力を注いでおり、SNSを通して新たなボランティアの確保や寄付の提供、社会資源の開拓・連携等、施設と社会との具体的なネットワーク構築が進んできている。 (2)「ミニカンファレンスの柔軟な開催等、子どもの状況変化に迅速に対応できる体制があり機能している」 施設は、8つの家を4ブロックに分け、主任職が各ブロック長として中間統括を担い、さらに3人の課長が役割分担して全体総括する運営体制を構築している。子どもの状況は、毎日の申し送りや、課長が司会を行う週間職員会議で共有を図る等、担当職員、ブロック長、課長、施設長間での情報共有のしくみが整備されている。そのため、子どもの対応への検討の必要性等の判断が迅速になされ、ブロック会議や、家を中心としたミニカンファレンスでの早期検討が可能であり、その結果としてタイミングを的確に捉えた、有効な支援の実践がすすめられている。 【改善を求められる点】 (1)「事業計画の着実な実行や改善課題達成に向けたしくみの構築が望まれる」 施設では、毎週開催している職員会議や各種委員会を通して、事業計画書に明示された内容について検討しながら円滑な施設運営を目指している。なお、検討にあたって民主的であることを尊重するあまり、時間をかけて検討した結果、現状維持となり具体的な改善がなされないことや、新任職員向けマニュアルが計画通り完成しない等の状況がみられる。今後は計画推進力を高めるための新たなしくみを構築し、事業計画の着実な実行や改善課題達成に組織的に取り組んでいくことが望まれる。 (2)「熟練した職員たちの経験値をいかし、支援の基本事項の標準化と共有化に取り組まれたい」 子どもの個別性を重視するとともに職員による民主的な運営を目指しており、子どもの構成等に基づくニーズに則り、家単位での運営方針を尊重した支援が行われている。基本姿勢を示した「児童指導マニュアル」「共育ブック」はある一方、支援の具体的な方法等を体系化した文書は作成されておらず、熟練度の高い職員の経験値によって支援の質が保たれている現状が見受けられる。今後、家庭的養護の推進に伴い、さらに相互共有のしくみの必要性が予見されることから、今できている支援を明文化し、組織の標準的な事項として職員共有が図られるよう取り組まれたい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 2回目の第三者評価の受審になりました。前回の評価から、評価項目が若干違ったため、評価の比較が難しいと感じておりますが、高い評価をいただいたところは継続し、改善すべき点は改善していきたいと思います。 基本理念「聖愛一路」聖音会は、「他人の子をわが子の如く、保やすんじて育てる」という創立者のキリスト教の精神に基く聖愛主義の実践(聖愛一路)のもとに設立されました。 聖愛主義の実践とは、利用者も職員も社会の一員として支え合い生かされている兄弟姉妹であることを自覚し、相互の人間性を尊重し、心の通った温かいサービスのもとに、利用者一人ひとりの幸福を追求し、自己もそれによって幸福になろうとすることです。鎌倉児童ホームは、喜びと誇りを持ってこの実践を絶えず行い、福祉事業のもつ社会的責任を果たして行きたいと考えております。 施設の取り組みとして、関係する人が皆、幸福であって欲しいと願っている。(入所児童のみならず、地域で暮らす子ども達、職員、職員以外にも関わる方すべて)個人と集団・施設と地域等がともに矛盾しないように、最大限の配慮を行って運営を行っております。 評価結果を踏まえ、社会的養護の下で暮らす児童にとって最善の生活ができるように、今後とも絶えず努力していきたいと思います。 |