【1】第三者評価機関名 | (公社)鹿児島県社会福祉士会 |
---|---|
評価調査者研修修了番号 | SK2021294 S2021114 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 70名 | |
---|---|---|---|---|
施設長氏名 | 藤井 光晴 | 所在地 | 鹿児島県 | |
URL | http://www.rinaikai.com | |||
開設年月日 | 1947年12月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人林愛会 | |
職員数 | 常勤職員 | 29名 | 非常勤職員 | 5名 |
有資格職員 | 社会福祉士 | 1名 | 臨床心理士 | 1名 |
---|---|---|---|---|
保育士 | 14名 | 教員免許 | 8名 | |
管理栄養士 | 1名 | 准看護士 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 児童棟6ホーム | (イ)設備等 | 地域小規模児童養護施設2ヶ所 |
---|---|---|---|---|
(ウ) | 多機能生活支援ホーム | (エ) | 一時保護ルーム | |
【3】理念・基本方針 | 基本理念 ○児童が安心して生活し、地域とのふれあいのなかで健やかに育ち、家庭支援を目指し、自立できる人材を育成 ○基本方針 ・「家庭養育優先原則」に伴い、里親支援専門相談員を配置し、入所児童の再アセスメントを実施し、より家庭養育が必要で実際 に里親委託可能な児童の把握に努め進めていく。 ・職員の人材育成においては、オンライン研修を充実させ、全職員で取り組み、職員の資質向上、キャリアアップを目指す。 |
|||
【4】施設の特徴的な取組 | ・大隅学舎近隣に地域小規模児童養護施設を2ヶ所設置し「家庭的な養育」を実現しています。 ・児童家庭支援センターでは地域の子育ての相談、近隣市町村との要支援家庭へのサポートを行っています。 ・児童発達支援事業所では支援の必要な児童の療育を行い、多機能施設として地域で活動しています。 ・大隅学舎には一時保護ルームを設置し、児童相談所と連携し、緊急の保護、観察業務を協働しています。 |
|||
【5】第三者評価の受審状況 | 2022年10月25日(契約日)~ 2023年03月23日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 ・家庭的養護推進計画をもとに、小規模グループケア、地域小規模児童養護施設など小規模化、地域分散化への取組をいち早く進め、家庭的な環境の中での安定した愛着関係を保つよう養育に努めています。ホームは、異年齢の子どもで構成され、助け合う、認め合う、協力するなど、子どもたちが自分たちで考え、話し合うことを大事にしており、社会的自立に向けた支援等に努めています。 ・法人で児童家庭支援センター「つながり」を併設し、地域の児童や家庭に関する諸問題の相談に応じており、緊急時の一時保護や要保護性のある児童や家庭の指導措置の受託事業を実施し、地域福祉ニーズの把握、問題解決への助言等に取り組んでいます。 ・法人は多機能型地域支援事業所の地域支援センター「まなびや」を設置し、児童発達支援、放課後等デイサービスなどの事業も実施しており、子どもの養育、家族等の支援へ専門的知識・技術を活かし、多様な相談に応じる取組を行っています。 ・地域に開かれた施設となるよう、海曹会(海上自衛隊)、警友会(警察署)、消防署等との交流会など子どもと地域団体との交流を定期的に行い、ライオンズクラブ、レオクラブ等との交流を通じた地域奉仕活動などの取り組みを行っています。 ・家庭的な環境での生活日課の中に、掃除や調理など子どもの役割を作り、室内に役割表を貼り出し習慣づけ、励行できるよう支援しています。 ・心理的ケアを必要とする子どもの自立支援計画書には、心理担当職員の所見を取り入れ支援に反映させています。職員は専門の大学専門教授からスーパービジョンを定期的に受け、職員の心理的ケアの研修が拡充されて行われています。 ・各ホームの室内は明るく冷暖房設備が整備され、リビングや居室には子どもたちの作品や賞状が飾られており、リビングで子どもたちがメダカや金魚を飼育し温かみのある環境になっています。日常的な清掃は、ホーム内で子どもたちが当番表を作り職員と一緒に行い、整理整頓や清掃等の習慣が身につくように支援しています。 ◇改善を求められる点 ・中期計画として「家庭的養護推進計画」をもとに地域分散化等を進めてきていますが、計画終期年度が来ています。施設の組織体制、設備の整備、職員体制等について現状との整合性を検討し、県社会的養育推進計画の趣旨に沿った新たな中・長期計画、収支計画を策定することが望まれます。また、単年度事業計画の策定にあたっては、新たに策定した中・長期計画の内容を反映した、実行可能な計画とすることが望まれます。 ・職員一人ひとりの育成に向け、園の理念・目標や基本方針を徹底させるためには、目標管理制度が非常に重要な役割を果たします。職員の段階的な向上、モチベーションを高めるためにも、養育・支援の具体的な目標を設定し、中間段階や期末に、目標達成と取組状況を確認するための個別面接を行い評価と振り返りを行う仕組みの導入が期待されます。 |
|||
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回の第三者評価につきましては、調査前から丁寧なご説明、ご指導をいただき誠にありがとうございました。 評価結果については苦情解決への取り組み、人権擁護の推進、安全安心な住環境の整備、専門職員との連携での子どもの養育について高評価をいただきました。 しかし、職員の目標管理設定への取り組みには十分な役割を果たしておらず、今後は職員の段階的な資質向上のために、評価基準の整備、職員との面談の導入を行い職員体制、職員育成を強化いたします。 今回の第三者評価及び調査につきましては改善点を具体的に知ることができました。今後の施設運営に反映し「子どもの最善の利益」のために職員一丸となってお取り組んでまいります。このたびは丁寧なご指導、ご調査、誠にありがとうございました。 |