【1】第三者評価機関名 | (株)福祉工房 |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021027 SK2022002 |
【2】種別 | 母子生活支援施設 | 定員 | 20世帯 | |
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施設長氏名 | 石道 久子 | 所在地 | 宮城県 | |
URL | https://www.fukushi-sendai.or.jp/facility/mother_support/mutsumi/ | |||
開設年月日 | 1985年04月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人仙台市社会事業協会 | |
職員数 | 常勤職員 | 13名 | 非常勤職員 | 3名 |
有資格職員 | 母子支援員 | 4名 | 少年指導員 | 4名 |
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保育士 | 2名 | 心理担当職員 | 2名 | |
嘱託医 | 1名 | 顧問弁護士 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 20室 | (イ)設備等 | 相談室、面談室、保育室、学習室、集会室 |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | ・基本理念 いつも希望を、もっと笑顔を、ずっと安心を実現したい。 ・基本方針 母子の自立に向けた思いを大切にし、その歩みを共にしながら、母と子を支えることを目指します。児童福祉法第23条・38条を根拠法とし、配偶者のいない女子または、これに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童を入所させて、保護するとともに、自立の促進のためにその生活を支援し、退所した方については相談その他の援助を行うことを基本目的としております。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 〇母子の複雑多岐にわたっている背景に対応するため、心理士による心のケアの充実に努めています。 〇子どもたちの心身の回復に向け様々な活動を行っていますが、特に自然の中で癒される体験を多く取り入れています。 〇利用者の思いや考えを尊重した自立支援計画を作成し、自ら自立を目指せるよう支援しています。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2022年09月01日(契約日)~ 2023年03月14日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 令和元年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 〇心理職員による支援 母親と子どもに必要とされるケアも複雑化してきている現在、より専門的な支援が求められるようになってきており、施設では心理職員を2名配置し、これに対応する体制をとっている。さらに、外部の専門家による定期的な助言を受ける取り組みや、必要に応じて外部の機関との連携も行われ、母親と子どもが精神的に落ち着き、安定した生活を送れるよう取り組んでいる。 〇入所時の母親と子どもの不安への対応 入所から自立支援計画の作成、見直しに至るまでの手順が明確に作成されており、これに従った手続きが行われている。母親と利用者のニーズの明確化、関係機関との連携、目標の明確化、適切な支援内容などが漏れなく作成され、実施されるように取り組まれ、入所当初の母親と子どもの不安を解消する支援が行われている。 〇緊急入所への対応 施設は緊急入所に対応しており、福祉事務所からの要請に常に対応できるよう整備されている。緊急入所に関する手順が作られ、必要な生活備品が用意され、不審者対応のマニュアルが作成され、定期的な訓練が行われている。状況によっては警察の巡回や警備会社による対応が行われるよう連携されており、緊急時でも母親と子どもの安全が守られる取り組みが行われている。 ◇改善を求められる点 〇中長期計画の策定と母親と子どもへの説明 施設ではコロナなどの影響により現在、中長期計画は作成されていない。事業計画は作成され、職員へ配布、説明されているが、母親や子どもへの配布、説明は行われていない。コロナによる影響はあるものの、将来的に施設として目指す方向を明確に職員に示していくためにも、中長期計画の作成が望まれる。また、事業計画に関しても、母親と子どもに施設としての取り組みを理解してもらうため、必要な部分を抜粋し、理解しやすい形にして配布、説明を行っていくことが期待される。 〇利用者自治会などの取り組み 現在、施設では子ども会が組織され、子どもたち同士が主体的に活動する場になっているが、母親による自治会の活動は行われていない。母親同士が話し合いによって施設内の生活ルールなどを決める自主的活動、母親同士のコミュニケーションによる対人関係の訓練など、社会で自立していくために必要なトレーニングの場として、母親の会など自治会活動に取り組んでいくことも期待される。 〇マニュアル類の整備 標準的な実施方法として、基本的な部分はマニュアルとして作成されているが、いくつかの必要とされるマニュアルや手順書が欠けている。適切な支援を行っていくためにもマニュアルや手順書を作成し、総合マニュアルとして整理していくことが期待される。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 第三者評価を受審し、的確な助言を頂き課題を明確化することができました。今回の評価結果を踏まえ、改善に向けて取り組み、更なる施設運営の充実に努めます。 |