社会的養護施設第三者評価結果 検索

鳥取こども学園乳児部

【1】第三者評価機関名 (特非)あいおらいと
評価調査者研修修了番号 SK2022028
福232



【2】種別 乳児院 定員 15名
施設長氏名 竹中 成代 所在地 鳥取県
URL https://www.tottorikodomogakuen.or.jp/
開設年月日 2006年10月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人鳥取こども学園
職員数 常勤職員 32名 非常勤職員 4名
有資格職員 保育士 19名 児童指導員 2名
社会福祉士 3名 臨床心理士等 1名
栄養士 1名 看護師 4名
施設設備の概要 (ア)居室数 3ホーム (イ)設備等 各ホームにキッチン・風呂完備
(ウ) 短期預かり専用居室あり (エ) 別棟にゲストハウス(親子訓練用)
【3】理念・基本方針 法人の理念
 1)キリスト教精神に基づいた「愛」の精神
  子ども一人ひとりのありのままを受容し、子ども一人ひとりのかけがえのない命を 育み、育てることを使命とする。
 2)職員自身が自らを見つめ、問いかけながら生き、子ども達を一人の人間として認め、職員と子どもが共に育ちあう。
 3)小舎制を基盤とした家庭的な養育体制のもと、ホームでの生活を大切にする。
 4)子どもの権利条約に基づく「子どもの最善の利益」を追求する。
 5)学園の3つの大切なきまり
  ①自分も他人も大切にする
  ②人間の尊厳を養う
  ③問題はすべて話し合いで解決する。
【4】施設の特徴的な取組  開設当初より小規模グループケアによる家庭的養育を追求し続けている。今年度は経験豊富な職員をブロック長として配置し、養育力の強化・資質向上に努めている。また、各種専門職員を配置し、健全な乳幼児の発達支援・保護者支援・里親委託支援にも力を入れている。さらに、男性職員を配置し親性の拡大を図るとともに施設運営の活性化につなげている。
 日頃より乳幼児の権利擁護を意識して養育にあたり、定期的に職員間で検証し、確認して健全な養育支援に努めている。職員集団の組織化とチームワーク強化によって、乳幼児養育の機能向上を目指している。ショートステイやトワイライトステイ・一時保護を必要に応じて入所ホームとは別室での受入れ体制を取るよう努めている。
【5】第三者評価の受審状況 2023年09月01日(契約日)~ 2024年03月04日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和2年度
【6】総評 <評価の高い点>
1 子どもの養育・支援の充実
 個別のカンファレンスを定期に行い、年3回、自立支援計画を策定している。保護者等へは、たよりの発行や面会等の際に子どものようすを伝え、情報を共有している。一人ひとりの子どもの成長発達によりそった支援の充実に努めている。

2 アフターケアの取り組み
 退所前から児童相談所と連携し退所先の保育園等を訪問し、子どもの様子を伝えている。また、退所後も子どもの所属先や家庭への訪問を行い、子どもが安全・安心して新しい生活に移行できるようアフターケアに取り組んでいる。

3 地域の子育て支援の場として
 法人が有する保育園や児童家庭支援センターとともに地域の子育て支援の社会資源となっている。その中で乳児部は、一時保護、ショートステイやトワイライトステイなどに取り組み地域の子育ての支援に貢献している。

<今後に期待する点>
1 人材確保・育成
 人材確保や育成が課題となっている。就職フェアへの参加など必要な人材確保に努めている。しかし、必要な人材確保につながっていない。人材育成は法人の研修のほか、ホームごとにOJTが行われている。また、自己研鑽ノートなどで質の向上をはかっているが、期待する育成にいたっていない。今後、効果的な人材育成に期待する。

2 働きやすい職場づくりへの取り組み
 各ホームに職員6名を配置し夜勤者を置くなど、子どもを主体とした養育・支援に取り組んでいる。しかし、職員の拘束時間の多さや仕事とプライベートのバランスが課題となっている。今後、働きやすい職場づくりに期待する。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  第三者評価を受審することで取り組むべき課題が明確になり、管理体制や業務内容などを見直す良い機会になりました。評価結果にもとづく分析検討を行い、職員の意見も取り入れながら取り組みを具体化させ、より良い施設運営や養育・支援の質の向上に繋がるよう改善を図りたいと思います。
 人材確保・育成と働きやすい職場つくりに関しては、法人の理念に基づき子どもはもとより職員も大切に(自分も他人も大切に)、支え合い、足りないところは補い合いながら、研鑽し合えるチーム養育を大切に、やりがいをもって長く勤め続けることが出来る職場となるよう取り組んで参りたいと思います。
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