社会的養護施設第三者評価結果 検索

和歌山市和歌山白百合園

【1】第三者評価機関名 (社福)和歌山県社会福祉協議会
【2】種別 母子生活支援施設 定員 18世帯(60名)
施設長氏名 磯本 孝 所在地 和歌山県
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【3】実施調査日 2014年08月01日~2014年10月10日
【4】総評 【特に評価が高い点】
①DV被害からの回避や障害など支援に配慮を要する母親や子どもの入所もあり、少ない人員配置の中、職員は母親と子どもの安定した生活に向けての支援や就労支援などの業務に真摯に取り組んでいる。
②母子支援員・少年指導員等の職員を中心として、少人数である利点を生かしチームワークを大切にしながら親身なって就労や養育・保育支援、人間関係への支援などきめ細かく日々の支援を実践し広域の要請にも応じている。毎朝のミーティングを通して職員間で検討、協議し、担当職員を中心に職員相互に補完しあいながら対応している。
③施設では母親と子どもが参加できる諸々の行事を企画し実施しており、母親と子どもの施設での生活の楽しみとなり、お互いの交流の場となっている。
④母親と子どもに関する情報を職員が共有し、支援の実施内容について詳細に記録され、記録の保管や廃棄に関する規程も作成されている。

【改善が求められる点】
①母親や子どもの生活・健康等の状況や問題点などのアセスメントが行われているが、自立支援計画策定までには至っていない。適切な支援の実施のため、アセスメントに基づく自立支援計画の様式化と適切な記述を期待する。
また、新たな子どもの可能性や気付き、課題の発掘より支援の可能性を広げるよう、子ども一人ひとりの課題等について様式を整備しアセスメントを実施することを期待する。
②苦情解決の仕組みが整備されているが、苦情に限定されない意見や提案を受けたときの記録の方法や報告、対応策の検討などを規定したマニュアルの作成を期待する。 
③運営規定、職員就業規則や、危機管理・感染症の対応については、マニュアルが整備されているが、利用者支援についての手順や方法、その他規程等を整備するまでには至っていない。現在行っている取り組みを振り返り、改善点を検討し標準的な実施方法として文書化することが望まれる。
④施設の使命や役割について職員間で協議し、理念を明文化し職員間で共有するとともに、施設内外に表明し入所者にも理解を促すことを期待したい。また自らの取り組みを元に基本方針を確認し職員だけでなく入所者も理解できるように文書化することが求められる。さらにその基本方針を元に、施設のビジョンを見定め毎年度の事業計画を作成し、組織的な取り組みが期待される。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
当園としては平成24年度より毎年、自己評価を行っておりますが、この度初めて第三者評価を受審し、この自己評価が如何に甘いものであったかを実感させられました。当園の有りのままを見ていただいた結果、高評価を得られた点については有り難い反面、厳しい判定を受けた点については真摯に受け止め、改善に努めて参りたいと考えております。同時に、これを社会的養護関係施設として「気づきの機会」を与えていただいたものとして受け止め、子ども達(子ども・母親)の必要とする養育・支援等について的確に把握し、子ども達の最善の利益となるべく改善活動を行って参る所存であります。
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