社会的養護施設第三者評価結果 検索

県立白浜なぎさホーム

【1】第三者評価機関名 (社福)和歌山県社会福祉協議会
【2】種別 母子生活支援施設 定員 20世帯
施設長氏名 中田 眞人 所在地 和歌山県
URL
【3】実施調査日 2014年07月23日~2015年03月10日
【4】総評 ◆特に評価が高い点
・施設は閑静な住宅地に立地し、施設内は明るい色調で清潔である。オートロック付きの入り口を設置し、防犯カメラと侵入防止センサーを取り付けるなど、ハード面の充実が図られ、安全面への配慮が行き届き母子の安心・安全が確保されている。
・地域に開かれた施設を目指し、1階学習室等を地域の集会場として提供し交流の場として使用できる構造としている。さらに津波防災対策として、入所者だけでなく地域住民も利用できる避難タワーを設置するなど、社会的に必要な施設として地域に受け入れられ、理解されるよう取り組んでいる。
・母子支援員・少年指導員を中心として、就労や養育・保育支援、人間関係への支援など利用者に対し親身に日々の支援を実践し、きめ細かく対応している。
・朝礼の前に各職員が日誌を確認し、情報を共有するとともに、それを元に朝礼で職員間で検討、協議をし、担当職員を中心に職員相互に補完しあいながら対応している。

◆改善が求められる点
①職員一人一人の基本姿勢に沿った教育・研修計画を策定し、研修成果を評価、分析し、次年度の研修に反映することが望まれる。
②母親の自立支援計画は策定されているが、自立支援計画に至るまでのアセスメントと課題・ニーズの抽出に向け、母親・子どものアセスメント様式の検討が望まれる。様式を整備し、アセスメントを実施することで、一人ひとりのストレングス・可能性や気付き、課題やニーズが明確になり、支援の広がりが期待できる。さらにアセスメントに基づき自立支援計画を作成することで、より適切な支援の展開を期待したい。
③規定や標準的な実施方法の整備が望まれる。運営規定、職員就業規則や、管理規定など詳細にマニュアルが整備されているが、利用者支援についての手順や方法、その他規程についても現在行っている取り組みを振り返り、改善点を検討し標準的な実施方法として、全員で共有することを期待したい。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
第三者評価の受審で、施設としての課題が明確になり、その課題に今後どう取り組んでいくかを職員全員で検討し、プランニングする機会を得ることが出来ました。当施設に求められる支援のニーズを把握し、取組計画を策定していく中でも、さらなる改善点や、振り返りをしながら、より質の高い支援体制を確立していけるシステムだと考えさせられました。また高評価を頂きました、“きめ細かい支援”の方向性は、私たち職員の日常業務に大きな自信と励みを持たせて頂きました。日々変化していくこの時代に、今後の母子生活支援施設、児童福祉施設としての在り方を考えながら、私たち職員もより専門性の高いスキルを身に着け、SW(ソーシャルワーカー)としての自信と責任を持ち、支援の行き届いた施設になるよう取り組んでまいります。最後になりましたが、この受審にあたり、評価委員の方々のご指導、ご助言に心よりお礼申し上げます。
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