社会的養護施設第三者評価結果 検索

山梨県立甲陽学園

【1】第三者評価機関名 (株)マスネットワーク
評価調査者研修修了番号 50192
S15119
SK15160
SK15091

【2】種別 児童自立支援施設 定員 25名
施設長氏名 玄間 正彦 所在地 山梨県
URL
開設年月日 1935年04月01日 経営法人・設置主体 山梨県 
職員数 常勤職員 18名 非常勤職員 10名
専門職員 医師 1名 看護師 1名
自立支援課長 1名 男子寮担当 6名
女子寮担当 4名 心理士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 16室 (イ)設備等 本館1
(ウ) 体育館1 (エ) 男子寮 女子寮 個別支援寮
【3】理念・基本方針 当学園は「暮らしの支援」「学びの支援」「働く支援」「心の支援」の4本柱により、児童が安心して自分と向き合える環境づくりや個々の児童のニーズに合った対応をしていくことを運営理念としています。
【4】施設の特徴的な取組  入園前の生活を改善するため、日頃の生活の中で役割やルールをしっかり守り、規則正しい生活リズムを獲得できるよう支援しています。
 また、退園後の将来を見据え、中学生は高校進学に向け、分校・寮生活において学習の習慣づけを行っています。
【5】第三者評価の受審状況 2017年08月01日(契約日)~ 2017年10月16日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
<児童の満足度向上への取り組み>
児童一人ひとりを理解し、児童と一緒にたてた自立支援計画に基づいた支援に努めている。毎日の就寝前の反省会、毎月の児童集会、定例の心理面接、意見箱の設置、担当や希望する職員との随時の面接など、児童が意見や要望等をだせる機会を多く設けている。また、職員が行う自己評価の時には、児童へのアンケート調査も行っている。出された意見や要望は寮会議等において検討し、改善策を迅速に実施し、対応が難しいことについては、児童が納得できるように説明し報告している。規則正しい生活を送りながら、児童が健全な発達・成長ができるように満足度の向上に向けて組織的に取り組んでいる。

<職員の研修とチームワーク>
職員の質の向上に熱心に取り組み、新任研修、中堅研修等、年次別研修制度が整っており人事管理制度の目標に沿った研修に参加することができている。県内外、内部の研修は専門資格に関するもの、現場の支援にかかわるもの等多くの機会が確保されている。職員の質の向上は職員相互の関係性にも及び、良質なチームワークを作り上げている。施設や児童の特性からくる支援の難しさに直面しても先輩、同僚が親身になって相談に乗ってくれる環境がある。児童と向き合い寄り添い、児童が安心して生活できる支援に繋がっていくことが伺える。

<アフターケアの充実>
アフターケアの規定には、退所後の児童が社会の中に可能な限り緩やかな形で適応できるための支援の大切さが述べられている。アフターケア実施計画書を作成し、計画書に基づいて、児童相談所等関係機関と連携して行っている。実施期間は概ね1年間となっており、通信や訪問によるアフターケアを実施している。電話は、児童がかけてくる時間(定時連絡)を決め、かかってこない場合はこちらからかけるなどの配慮をしている。アフターケアの記録は、アフターケアの目標、その時の児童の状況・職員の状況判断・支援内容が記載されており、職員間の連携を図って取り組まれている。

◇改善を求められる点
<性教育の充実>
性教育については、児童の状況に応じて個別対応をしている。日常場面において機会を見つけて、性に関しての正しい知識がわかるよう話題にしたり、個別の質問に答えたりしている。今後、現在行っている個別指導や日常的に話していること等を踏まえ、自分を見つめ人としてよりよく生きていくために、発達段階に応じた性教育のプログラム作成が望まれる。作成していく上で、職員間で現状を出し合い、意見交換されることを期待したい。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  平成26年度に初めての第三者評価を受審し、今回は2回目の受審となりました。前回改善が求められた児童の処遇向上や施設運営に関する事項については、課題を整理し、できるところから取り組み、改善に努めてきました。今回の受審にあたっても、職員一人ひとりが日頃の業務を点検し、様々な気づきの中で支援の根拠や意味を改めて認識できたところは大きな成果であったと思います。また、今回の評価結果についても真摯に受け止め、改善に努めて参りたいと思います。
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