【1】第三者評価機関名 | (特非)群馬社会福祉評価機構 | ||
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【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 78名 |
施設長氏名 | 須田 昭司 | 所在地 | 群馬県 |
URL | http://airinsha.com/chikouen/ | ||
【3】実施調査日 | 2013年06月11日~2013年12月25日 | ||
【4】総評 | 【特に評価が高い点】 ○養育・支援の基本 ・特別支援学校進学等、発達に応じた就学の保障をしているほか、学習については英語や大学生による学習ボランティアが行われている。 ○食生活 ・子どもからの食事アンケートを実施するほか、給食会議を開催し栄養士がメニューがマンネリ化しないよう配慮している。アレルギー児については別献立で提供している。 ○ 健康と安全 ・看護師を配置し平素から子どもの健康状態を把握し、異常がある場合は速やかに医療機関との連携ができる体制が確立されている。 ○ 学習、進学、進路支援等 ・進学児童の情報検索のため、子どもが職員室脇でパソコンが利用できるようにしている。 ○子どもの意向への配慮 ・社会的養護第三者評価の利用者アンケートを施設独自で実施し、分析を行い児童支援の向上に努めている。 ○標準的実施方法の確立 ・各種マニュアルの作成に取り組み、運営委員会による検討を経てマニュアルが作成されている。 【改善が求められる点】 ○食生活 ・発達段階に応じて買い物や調理方法を習得できる機会を持つことを期待したい。 ○性に関する教育 ・性教育については、児童相談所職員を招き研修をしているので、今後子どもの性に対する正しい理解が得られ、子どもに指導されることを期待したい。 ○自己領域の確保 ・写真はパソコン保管ではなく、印刷し各子どもごとに整理し、子どもの成長過程がわかり振り返りができるよう配慮することを期待したい。 ○養育の継続性とアフターケア ・家庭引き取り後、家庭で安定した生活が送れるような積極的な支援体制の確立と、施設として退所児の状況把握をし、積極的な支援を行うことを期待したい。 ○アセスメントの実施と自立支援計画の策定 ・6ヶ月ごとに見直しは行っているが、手順を定めてアセスメントを行い、子どもの解決すべきニーズを明示することを期待したい。 ・自立支援計画策定のための方法を定め施設職員が共有出来るようにすることを期待したい。また、支援目標については子どもに説明し合意と納得を得ること。 ・自立支援計画の評価と計画の見直しに関する手順を定め職員に周知を図ること。また子どもの状況により緊急の見直しも必要に応じて行うことを期待したい。 ○地域との交流 ・施設が有する専門的な技術や情報を地域に提供するため、育児講習会や講演会の開催、相談窓口の設置を期待したい。 ○地域支援 ・ショートステイを行っているが、さらに地域福祉ニーズに基づいた具体的な子育て支援活動計画の策定を期待したい。 ○職員の資質向上 ・経験年数を踏まえ、積極的な研修参加を推進しているので、職員の希望も取り入れた、さらなる研修計画を策定することを期待したい。 ・マニュアルは作成されたところなので、マニュアルの充実と支援の充実を図っていただきたい。 ○標準的な実施方法の確立 ・マニュアルは作成されたところなので、マニュアルの充実と支援の充実を図ることを期待したい。 |
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【5】第三者評価結果に 対する施設のコメント |
初めての第三者評価の受審に当たって、児童養護施設運営指針と第三者評価基準をベースとして、職員全体で丁寧な自己評価を行いながら施設としての養育・支援の向上やマニュアルづくり等に努めてきました。 今回の第三者評価では、日ごろの取組の中から私たちの施設の良い点をいくつも認めていただき、これまでの方向性でよいことが確認できたように感じています。また、改善が求められる点では、今後の課題に気づかせていただきましたので、本年度に編成替えした5つの委員会(人権擁護、研修企画、マニュアル検討、性教育、サポートシステム、携帯・ゲーム)を中心に、体制や手順をより可視化し、職員全体で共通理解を図りながら、個々の子どもたちの発達につながるよう職員全体でよりよい養育・支援に向けて取り組むとともに、説明責任が果たせるようにしていきたいと考えます。 |