【1】第三者評価機関名 | (株)百五総合研究所 |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021166 19-01 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 50名 | |
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施設長氏名 | 白井 五月 | 所在地 | 三重県 | |
URL | https://www.apatheia.jp/ | |||
開設年月日 | 2003年04月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人アパティア福祉 | |
職員数 | 常勤職員 | 39名 | 非常勤職員 | 18名 |
有資格職員 | 社会福祉士 | 4名 | 看護師 | 2名 |
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保育士 | 18名 | 管理栄養士 | 1名 | |
臨床心理士 | 1名 | 公認心理士 | 2名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 28室 | (イ)設備等 | 診療室 |
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(ウ) | 歯科室 | (エ) | 地域交流スペース | |
【3】理念・基本方針 | 【基本理念】すべての人を尊重し、共感をもって寄り添い、支えます。 【基本方針】 1.専門性をもって個々のニーズに対応出来る質の高いサービスの提供に努めます。 2.地域社会に貢献し信頼ある施設作りを目指します。 3.職員の能力を十分に発揮出来る環境の中で常に前進する組織作りに取り組みます。 4.笑顔で喜びを感じられる暖かい場所であり続けるよう努力します。 5.関連するあらゆる法規制やその他の要望事項を遵守し、ご利用者のニーズを把握するとともに、サービスに対する要望事項にこたえます。 6.基本方針の実現のため、組織全体や各部門において目標を設定し、この基本方針を組織全体に伝達して理解させ、引き続き適切であり続けるよう必要に応じてレビューします。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 1.医療体制の充実が挙げられます。施設内診療室における小児科・精神科受診、歯科診療室における歯科治療などは、子ども達や職員の通院負担を軽減し健康的な生活を送ることに寄与しています。 2.豊富な技能や知識を有する10名を越える特別指導員がいることです。ピアノ・絵画・パッチ・ワーク・本の読み聞かせ・家庭教師などの時間は、子どもたちの個性の伸長や余暇の充実につながっています。 3.ケアの小規模化をはかるためのユニットケアの充実です。各ユニットでは、食事作りなどのユニット活動をとりいれています。いろいろな行事や催しでは縦割りのユニットグループを有効に活用しています。 4.地域の虐待防止拠点として家族再生支援事業を行っていることです。親子訓練室を使って子育て不安を抱えた保護者に看護師・保育士・栄養士・心理職などの専門職が助言や支援を提供する場となっています。また、家族再統合を進め家庭復帰につなげたり里親委託の前に親子関係の調整や確認をしたりする場にもなっています。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2022年10月19日(契約日)~ 2023年02月17日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 令和元年度 | |||
【6】総評 | 【特に評価が高い点】 ・第三者評価の定期受審と、年1回の自己評価を行っています。また、月1回、他部署の職員がユニットを巡回し、チェック表に基づいたサーベイランスを実施しています。施設内の環境整備状況や、子どもへの支援状況、言葉使い等、第三者による客観的な視点でチェックを行うなど、養育・支援の質向上に向けて組織的に取り組んでいます。 ・職員ごとに、業務目標や研修希望等を記入した「研修フェイスシート」を作成することで、3年後の「ライフプラン」や「ビジネスプラン」に関する個人目標を設定しています。また、その目標達成に向けた研修の推奨や、履修状況を把握することで、面談時のアドバイスや指導を行うなどの人材育成に努めています。 ・週1時間、小学生全員を対象に家庭教師が来所して学習指導を行ったり、職員も日々の宿題等のサポートや学習環境を整える取り組みを行っています。また、職員が毎日小学校を訪問して各クラスをまわり、子どもの様子を見に行っています。その際に学校の先生と情報交換を行って連携を深めています。 【改善が求められる点】 ・経営課題などをユニットリーダー・主任会議等で周知し、現場職員に対しても朝礼等で伝えていますが、職員アンケートでは課題への理解と周知が十分とは言えません。今後は、若手職員に対しても経営課題について共通の理解が持てるように、周知への工夫を期待します。 ・第三者評価や自己評価、日常の改善課題についてはグループウエアに入力し、職員間で情報共有する仕組みがあるものの、課題に対しての計画的な改善への取り組みが不十分とのことです。今後は、課題改善に対する職員の意識向上と計画的な改善への取り組みを期待します。 ・他の施設への移行時には、必要に応じて事前に作成している調書を渡しています。施設を退所するにあたり、保護者ヘは併設する「児童家庭支援センターまお」の活用を伝えていますが、子どもに対しては、その後の相談窓口等を記載した文書を作成して渡すなど、相談しやすい環境の提供、工夫を期待します。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 施設運営に必要な事項について「明文化」されていないことが多いので、目に留まり常に認識できる環境設定の重要性に気付かされた。また、社会的養護推進計画にのっとり、施設設備に関する資金計画を策定していきたい。 |