社会的養護施設第三者評価結果 検索

和歌山乳児院

【1】第三者評価機関名 (社福)和歌山県社会福祉協議会
【2】種別 乳児院 定員 40名
施設長氏名 森下 宣明 所在地 和歌山県
URL
【3】実施調査日 2014年03月03日~2014年10月09日
【4】総評 特に評価が高い点:
①和歌山乳児院は、昭和31年10月に開院し和歌山で唯一の乳幼児養護福祉としての豊富な実績を持っている。地域環境の豊かな現在の場所に平成24年4月に新築移転された。施設の建物に一歩足を踏み入れると広々とした空間から、時の流れがゆったりとした雰囲気にかわる等、環境空間に工夫されている。
②さまざまな事情をかかえて入所した乳幼児たちに対して、家庭的なぬくもりを大切にしつつ、子ども一人ひとりの心に寄り添い、養育目標としいて「輝くいのち 守り育む」を掲げ、愛情豊かで、きめ細やかな関わりを持ちながら職員それぞれの職種の立場から日夜養育・支援に取り組む姿勢は高く評価できる。
③災害発生時の体制として、最新鋭の火災報知器等(外部通報システム)の設置や毎月の防災避難訓練など、常日頃から子どもたちの安全確保に施設全体で取り組んでいる。

改善が求められる点:
①中・長期的なビジョンと計画の策定について、運営理念や基本方針の実現に向けた施設の中・長期計画が策定されていない。中・長期計画を反映しての事業計画であり、行事計画であるということを十分に考慮して策定することが望まれる。
②規定やマニュアルについて、実務に必要な記録書・報告書等は作成されているが、全般的に職員の指標となる必要なマニュアル等が不足している。例えば、子どもの守秘義務は徹底されているが、プライバシー保護に関する規程・マニュアル等が整備されていない等、現在、施設長のリーダーシップで、全般的にマニュアル策定・見直し作業を行っているが、早期に規程・マニュアル体制を整えるよう期待する。 
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 第三者評価を受審することになり、まず2年間は自己評価を職員全員で取り組みました。その中で、今回の評価結果で改善を求められて点が浮き彫りになってきましたので、今年度に入り、分担を決め見直し作業を行っています。また、平成24年4月に新築した建物は、社会的養護を必要とする子どもたちが、「あかるくて」「あたたかくて」「あんしんできる」環境で生活できるようにという思いを込め、また、小規模ケアにも対応できることを念頭に置き建築しました。養育の基本姿勢として、子どもたちが「望んだことを望んだように、その気持ちを受け止めて」を合言葉に、虐待等で傷ついた子どもたちとの信頼関係の構築に努めています。それらの姿勢が評価されたことに対しては、職員一同、今後の励みになります。
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