社会的養護施設第三者評価結果 検索

和歌山県立和歌山すみれホーム

【1】第三者評価機関名 (社福)和歌山県社会福祉協議会
【2】種別 母子生活支援施設 定員 20世帯
施設長氏名 児玉 弘 所在地 和歌山県
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【3】実施調査日 2014年02月13日~2014年12月17日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
1.施設は利便性に恵まれ、昭和16年に竣工、49年に全面改修された歴史を感じさせられる施設ながらメンテナンス等が行き届いている等、利用者保護を最優先したきめ細やかな配慮は、施設長はじめ職員の日々努力の積み重ねの結果であり高く評価できる。
2.入所時には新しい環境に早く慣れるよう、必要に応じて家財道具等を貸与するなどの物理的及び、個々の気持ちに寄り添い心理的な不安の軽減に積極的に取組んでいる。また、心理療法士などによる専門支援にも努めている。
3.施設では母親や子どもが安心、安全に生活ができるよう、施設の特性を鑑み、不審者の侵入防止の観点より防犯監視カメラを8台設置すると共に、非常通報装置も設置している。また、地域の警察による定期的巡回等の安全対策も構築されている。
4.母親への生活支援や子どもへの支援など、入所者の個々の事情や価値観等に配慮しながら適切で丁寧な支援が、職員全員の篤い志と専門性に裏付けられ行われている。
5.就労に直接的に繋げる「無料職業紹介所」や「就業自立支援センター」などを同敷地内に整備し、関係機関との連携を充分に活かしながら、就労支援に力を注いでいる。
6.他府県から入所した母親等にも社会的不利が生じないよう、社会資源の紹介にも心がけている。
7.被虐待児等不安感を持った子どもなどには、学校との連携をとる他、母子支援員が交換日記を続けるなど対応が工夫されている。
8.退所した母子が施設を訪ねて来る事も多く、退所後の母子の実状を踏まえ職員は、きめ細かな対応を行っている。

◇改善が求められる点
1.理念や基本方針を実行するためのビジョン等具体的に取り組むための目標を立て、取り組みの方法や実施時期など明示した中・長期計画の策定を期待したい。
2.年度計画に職員一人ひとりの研修計画を反映した具体的な研修計画を明示し、研修成果を評価分析し、次の計画に反映させるよう希望する。
3.夜間警備員の配置により、夜間における管理体制ができているが、入所者の安全、安心の確保の面より、早朝や夜間の職員による勤務体制の確立に向けた取り組みを期待したい。
4.支援内容や管理体制は充分に評価できるが、利用者のプライバシー保護や衛生管理に関するマニュアル等の整備を期待したい。 
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
第三者評価の受審結果の総評の分析が必要です。各施設またはそれを経営している法人や設置主体の努力で改善できるものと予算対策や制度施策等の改善を図らないとどうにもならないものもあります。我々の仕事というものはますます質の高い支援をしていかなければならない必然性が出てきています。常に時代の変化やニーズを把握することが大切だと感じました。そのために、日々の業務や支援を振り返り見直していくこと、計画・実行・評価・改善のPDCAサイクルが重要だと考えます。母子生活支援施設を取り巻く課題や、今後果たすべき役割について協議し、さらに第三者評価受審を利用し、利用者支援の質の向上を図っていきたいです。多角的な視点で改善点や問題点に気づくことができました。改めて支援内容の再点検を行う機会となりました。
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