社会的養護施設第三者評価結果 検索

丹生学園

【1】第三者評価機関名 (社福)和歌山県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 SK15209
B25038



【2】種別 児童養護施設 定員 36名
施設長氏名 鈴木 尉久子 所在地 和歌山県
URL http://nyugakuen.hp.gogo.jp
開設年月日 1954年09月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 丹生学園
職員数 常勤職員 22名 非常勤職員 7名
専門職員 保育士 10名 社会福祉士 1名
栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 (小舎制)男子7居室、女子7居室、和室2 (地域小規模)4居室、和室1 (イ)設備等
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 <理念>
「子どもの権利」・「最善の利益」
子どもの基本的人権を尊重し、安心感の持てる家庭的な環境のもとで養護し、子どもの健全な心身の発達を図り、自立した社会生活に必要な基礎的な力を身に付ける事を施設の運営理念とする。

<基本方針>
1.子どもを尊重した養育・支援を実施し、被措置児童等虐待防止について職員に徹底する。
2.子どもが安心して自分を委ねられる家庭的な環境をつくり、個々の子どもを年齢、生育歴等に応じ、きめ細かく養育していく。
3.職員の資質向上のため職務に関する知識や養育・支援の技術、専門資格の取得などの研修を実施、または研修会に参加する。
4.児童相談所等と連携し、子どもと家族との関係調整を図る。
5.幼稚園、小・中学校、高等学校、特別支援学校などと連携を密にする。
6.施設や居室、設備等の清潔を維持し、衛生管理や感染症・食中毒防止に努める。
7.子どもの安全に配慮し、事故防止や施設の災害防止に取り組む。
8.地域に開かれた施設を目指し、地域の人々との交流を図り、地域の福祉ニーズに対応して施設の機能を活かした活動を行う。
9.保健所、医療機関、福祉サービスなど関係機関と密接な連携に努める。
【4】施設の特徴的な取組  紀の川と葛城山系の間に位置し、豊かな自然に恵まれた環境の中で、平成26年4月に新園舎が完成し、それを機に小舎制に移行した。
 施設内は温かみのある木質を基調とし、小規模グループケア施設4ホームの中で、子ども達の権利と最善の利益を理念として、子ども達が安全・安心して、自分を委ねる家庭的な環境のもとで、きめ細かな養育・支援に取組んでいる。
【5】第三者評価の受審状況 2017年07月11日(契約日)~ 2018年03月24日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評 <特に評価が高い点>
1.中長期計画及び収支計画が具体的に策定されている。
 小規模グループホームを新たに設置するため、土地の購入及び建設費等に関わる内容が、単年度の事業計画の中で具体的なものになっている。
2.小舎制の利点を活かした支援ができている。
(1)家庭的な雰囲気の中で、職員が個別的に触れ合う時間の確保ができており、子ども達の個性などを活かし,室内装飾にも個性を出すなど、温かく居心地の良い住まいとなっている等の配慮ができている。
(2)食育の視点からも、各ホームにキッチンが整っているため、家庭さながらの雰囲気の中で、食習慣の習得やマナーなどの食育に努めている。
3.職員の配置にも工夫が見られる。
 画一的な職員配置でなく、多忙な夕方の時間帯に子どもへの援助が手薄にならない様に、夕方の時間帯に職員を多く配置するなどを、考慮した養育、支援ができている。
4.地域との関係を密にした交流が確保されている。
 子ども達が地域に出向き、清掃等の奉仕活動や、花いっぱい運動等の催しに参加したり、地域の方を夏祭りに招待するなど、住民との良好な信頼関係が構築されており、物心両面に亘り、家族同様の地域ぐるみの子育て等、地域に根付いた積極的な取組ができている。

<改善が求められる点>
1.事業計画は子どもや保護者等に配布されているが、その内容をわかり易い説明資料等の作成を望みたい。
2.子どもからの意見や要望、提案などを受けた後の手順、対応、記録方法等の仕組みを効果的なものにする観点から、マニュアル等の策定及び定期的な見直しを望みたい。
3.不適切な関わりを発見した場合の記録、報告、対応等の手順の整備を望みたい。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 現在の取り組みを見直す良い機会となりました。
子ども・保護者に園の方針や事業計画をより分かりやすく伝えることを始め、様々な点において周知するための工夫を行っていきたいと思います。また、子どもからの意見や要望、提案を受けた時や不適切な関わりを発見した場合の手順について、現在あるマニュアルを定期的に見直し、子ども達が安心して生活できるよう職員全体でより一層努力をしてまいります。
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