【1】第三者評価機関名 | (社福)和歌山県社会福祉協議会 |
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評価調査者研修修了番号 | SK15210 B25037 |
【2】種別 | 母子生活支援施設 | 定員 | 20名 | |
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施設長氏名 | 堀口 久男 | 所在地 | 和歌山県 | |
URL | ||||
開設年月日 | 1979年04月22日 | 経営法人・設置主体 | 伊都郡町村及び橋本市児童福祉施設事務組合 | |
職員数 | 常勤職員 | 7名 | 非常勤職員 | 0名 |
専門職員 | 保育士 | 3名 | ||
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施設設備の概要 | (ア)居室数 | 20室(1部屋 20.16㎡、2部屋 30.24㎡) | (イ)設備等 | 居室(エアコン、照明器具、ガス台、ユニットバス、トイレ) |
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(ウ) | 防犯カメラ・防犯センサー、駐車場 | (エ) | 利用者用物置(各世帯毎)、運動場、畑 | |
【3】理念・基本方針 | (1)理念 ・子どもと母親を一人の人として尊重し、安全で安心できる母子の生活を支えます。 ・子どもと母親の権利を擁護します。 ・子どもと母親のニーズに対応する支援を提供します。 (2)基本方針 ・母子の生活の安定・精神的な安定・児童の健全育成に重点をおき、母子が自分の意思で課題と向き合って解決できるよう支え、さらに自己実現に向けた途を歩めるよう寄り添い歩みをともにしながら支援に努めます。 ・母親と子どものそれぞれの人格と個性を尊重し、人としての尊厳を重視します。また、合理的で計画的な一貫した専門的支援を行います。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・広い敷地内の土地を有効活用し、施設長自らが先頭に立って、季節の様々な野菜を栽培し、入所者に新鮮かつ安全な食材を提供したり、子ども達にも、食物の生育の過程等が自然に目に触れる環境を意識した取組がされている。 ・アットホームな雰囲気のなか、職員同士がやりがいをもって仕事を行っているようで、それが入居している母親、子どもに安心感を与えている。新規で入所された人には特に気を付けて声掛けし施設での不便や不安が無いように取り組んでいる。小さい子供を抱えた母親が安心できるよう相談に乗ったり声をかけたり細やかな心遣いがされている。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2017年06月29日(契約日)~ 2018年01月09日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成26年度 | |
【6】総評 | (1)特に評価が高い点 ・高野山の麓に位置し、紀ノ川と和泉山脈の山並みを眼下に見渡せる高台にある施設は、自然環境は抜群である。防犯カメラも設置され、施設内の環境整備も行き届いており、家庭的な雰囲気の中で、母親や子どもが安全に安心して生活できている。 ・特別な配慮の必要な母親や子どもに対し、育児への取り組み方を含めた生活全般に対し、寄り添った支援が提供されており、利用者のさまざまな背景を理解し、日常的に接する中で信頼関係の構築に努めている。 ・すべてのマニュアル・文書がよく整備されており、マニュアルに沿って研修や学習会に取り組んでいる他、入所時の説明書類「わかくさ概要」には仮名を打ち誰が見てもわかりやすいように作成され丁寧に説明されている。 ・母子生活の基盤の確立を目指し、就労支援、就労継続のための励ましやサポートにも尽力されている。 (2)改善が求められる点 ・地域全体の少子高齢化に伴う人口減少が懸念されている中にあって、暫定定員となっている現状を踏まえ、施設の専門性を活かした地域に還元できる支援機能を模索されることが期待される。 ・入所者の背景が混迷化してきている現在、定期的に外部より招聘した相談体制はとられているが臨床心理士等の正規職員の配置が望まれる。 ・母親と子どもの心に寄り添い、きめ細やかな関わりに努力されているが、母親と子どもの満足度等日々の関わりの中で聴取した記録や定期的なアンケート調査等を実施、集約、分析、検討する等の体制づくりが望まれる。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 前回受審した結果を受け、事業計画の見直しや各利用者のアセスメントを見直し、支援上の課題を職員全員で再確認、分析を行い情報共有するなかできめ細かな対応を目指し取り組んでまいりました。又、マニュアルを整備し、行事計画や研修について職員会議等で話し合い利用者にとって最善の利益を目指すよう努力しております。 地域全体が少子高齢化に伴う人口減少が進む中、利用者が減少した暫定定員となり、その回復を目指しつつパンフレットの配布や関係機関とのネットワーク会議等で施設の専門性について周知していただけるよう取り組んでおります。利用者の課題が混迷化する中、各関係機関との連携や情報交換が必須であり個別化されたニーズに医療的ケアや生活支援等さまざまな方法や支援との共働が必要であります。今後も母子生活支援施設の特性を活用しながら、就労や学校生活等地域での生活を支援し、退所後のアフターケアに繋げ一本化した支援を提供出来るよう仁取り組んでまいります。 今回評価していただいた内容を真摯に受け止め、「家庭的で温かみのある施設」を目指し、支援の質の向上に努めたいと思います。今回受審していただきました評価委員の皆様のご指導、ご助言に感謝申し上げますと共に今後もご指導の程よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 |