社会的養護施設第三者評価結果 検索

つつじが丘学舎

【1】第三者評価機関名 (社福)和歌山県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 SK15209
SK18249



【2】種別 児童養護施設 定員 45名
施設長氏名 前田 哲也 所在地 和歌山県
URL http://www.torafusugakuen.jp/tutujigaoka.html
開設年月日 1962年06月28日 経営法人・設置主体 社会福祉法人虎伏学園
職員数 常勤職員 32名 非常勤職員 5名
有資格職員 社会福祉士 2名 児童指導員 14名
保育士 9名 臨床心理士 2名
看護師 1名 栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 小舎4(居室8×4、定員8×2、11×2、926.48㎡)、分園1(居室6、定員7、233㎡) (イ)設備等 小舎2は男子棟で、小規模グループケア(定員8)、分園型小規模グループケア
(ウ) 本館1階部分、共用で面会室、保育室、セラピー室、親子訓練室、地域交流スペース等 (エ)
【3】理念・基本方針 [理念]わたしたちは、すべての生命の尊厳を基軸に、子ども一人ひとりの思いに寄り添い、人と人との関わりを大切に社会性を養い「生きる力」を育みます。

[基本方針]小規模グループケアと小舎制という家庭的で落ちついた生活空間の中で、大切にされる体験を提供し、自分の「居場所」を確立することで、子どもたちが適切な愛着関係を築くとともに心身を育み、生活習慣の確立を図る。社会的自立のために、発達段階に応じた体験を通して、さまざまな面で支援し、関係機関とも連携し、養育を行う。
【4】施設の特徴的な取組 小規模グループケアのもとで養育・支援に努めているため、温かみのある家庭的環境の中で安心して生活ができている。また、1階がリビングと和室で2階が一人部屋や2~3人の居室となっているため、自分のペースで過ごせる空間が確保され、公私分離型の構造となっている。そんな中で各ホーム毎に職員は子どもに寄り添い信頼と愛着関係を築くなど、生活の安心感と社会性を養う等の支援に努めている。
【5】第三者評価の受審状況 2018年10月30日(契約日)~ 2019年02月19日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成27年度
【6】総評 ◇特に評価が高い点
1.小舎制の利点を活かし子どもたちは、安全・安心で家庭的な環境の中で、落ち着いた生活空間のもとで自主性を尊重し、寄り添い、個別的に触れ合う時間を確保し、社会的自立に向けた養育・支援に積極的な取組が見られる。
2.五つのホーム共、木質を基調とし、室内は採光にも配慮し明るく温かみが感じられ、かつ、室内装飾にも子どもたちの意見を取り入れ特色を凝らし、各々の個性を出すなどの工夫が活かされている。
3.子どもたちの健康管理面を配慮し、平成27年度より専任の看護師を配置するなど、きめ細かな支援に努めている。加えて、臨床心理士や心理士による心のケアにも積極的に取組まれている。
4.施設長と職員との信頼関係が深く、児童相談所等との連携も密で、かつ、職員同士のコミュニケーションもよく取れており適切な支援ができている。
5.性教育として年齢別にプログラムが整備され、きめ細やかで専門的な養育・支援に努めている。

◇改善が求められる点
1.現場第一主義の視点から、組織的に質の向上に向けた体制の整備や仕組みづくり、マニュアル等が不十分な面が見受けられるため、今後の工夫を望みたい。
2.個別的な自立支援計画は策定されているが、それに基づいた適切なアセスメント手法を確立し実施されることを望みたい。
3.子どもに関する記録、保管、保存、廃棄等個人情報保護規程等の整備を望みたい。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  第三者評価を受け、項目に沿って確認する中で、客観的に見直すことができ、あらためてマニュアルや様式が不整備なものがあると認識できました。
 文章化するのがむずかしい点もありますが、経験年数にこだわらず、一定の型があれば日常業務が今よりスムーズにこなせると感じます。施設長はじめ各職員がそれぞれの反省点を見つめ直す機会となり、意識向上にもつながったと思います。
 また、総合して現場重視で子どもたちに寄り添い、関わっている点を評価していただけたことはうれしく思っています。
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