社会的養護施設第三者評価結果 検索

さくら園

【1】第三者評価機関名 (社福)高知県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 SK18167
SK18272
S2019060


【2】種別 児童養護施設 定員 40名
施設長氏名 篠原 志津 所在地 高知県
URL http://www.douhoukai.or.jp
開設年月日 1951年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 同朋会
職員数 常勤職員 23名 非常勤職員 8名
有資格職員 保育士 8名 社会福祉士 4名
臨床心理士 2名 精神保健福祉士 1名
栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 (イ)設備等 男子棟(北・南)、女子棟(北・南)、女子グループホーム棟
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 <理念> 1私たちは最も弱い立場にある子どもたちの権利を守ります
     1私たちは子どもたちの傷付いた人格の回復をはかります
     1私たちは子どもたちが心身ともに成長していくことを支援します

<基本方針> (1)心身ともに安全が確保され、安心して生活できる場所となる。
       (2)小規模グループケアにおいて、家庭的な養育を行う。
       (3)職員間の融和とチームワークに基づいた養育を行う。
       (4)子どもの権利を念頭に置いた支援を行う。
【4】施設の特徴的な取組  外部の研修に積極的に参加するとともに、法人内でも講師を招聘し、子どもの権利擁護や養育・発達等に関する専門的な研修を実施し、職員全体でスキルアップを目指している。
【5】第三者評価の受審状況 2019年07月19日(契約日)~ 2020年02月18日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成28年度
【6】総評 【特に評価の高い点】
・子どもの自主性を重んじ、職員は、家庭的な支援を行うため社会規範の範囲内で過干渉にならないよう見守る姿勢を大切にしている。
・子どもの笑い声などが別室まで聞こえるなど、子どもが落ち着いて生活をしている様子が確認でき、子どもが安心して暮らせる園となっている。
・高校生、中学生が多いことから、園としては、学力支援に力を入れており、学習ボランティアとして複数の教員OBなどが個別に学習の場を提供しており、生活棟ごとに学習の場所を工夫するなど、学力向上につなげている。
・卒園後の準備も含め、希望する者はアルバイトを奨励しており、また、アルバイト先も園生に理解があり、子どもたちを積極的に受け入れている。地域で就労することで地域貢献にもつながっている。
・福祉人材の確保が困難な中、実習生を積極的に受入、採用につなぐケースもあり、職員には、社会福祉士の実習受入の資格を取得させ、受入の体制やマニュアルが整備されている。

【改善を求められる点】
・単年度の事業計画や事業報告に記載されている部門別の分析等を基に中・長期計画の策定を法人が主体となって作成することが望まれる。
・施設長のリーダーシップにおいて、より職員とのコミュニケーションの機会を設けていただき、情報提供においては、重要度に応じた伝達方法の改善が求められる。
・職員への教育・研修方針を年度初めに明示し、平成30年度から開始している人事考課を参考とし、個人別の目標の設定、中間評価、総評価を行うことで、職員のモチベーション力を高め、離職防止にもつながる仕組みに取組むことを期待する。
・子どもの服薬管理においては、日々のチェックを行い、記録表を作成する体制づくりが必要である。
・子どもの育成記録等の保存・破棄する文書の期間などが定められた規程が無く、ルールづくりが必要である。
・各種委員会は、設置されているが、改正等が無い場合にも定期的な確認(変更が無いことを確認)を行うことが求められる。
・療育・支援の自立支援計画は作成されているが、日々の支援において反映される仕組みづくりを行い、職員への意識づけ等につなげること。
・自立支援計画の必要性を全職員が理解するよう、職場内研修での定期的な取組が必要である。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  家庭的養育について評価していただけたことは、長年の当施設の方針が揺ぎないものになりつつあると感じられた。今後は、これまで以上に自立支援計画が反映された取り組みを行っていく。
 学習ボランティアの充実で入所児童の学力向上の一助となっていること、加えて、地域とのつながりが密になってきていると感じている。
 ご指摘いただいた服薬管理や文章管理、保存、破棄についての規定など、すぐに着手し整備に努める。又、法人の中長期計画については策定が遅れていたが、高知県社会的養育推進計画との整合性を勘案し、来年度当初には確実に策定を行いたい。
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