社会的養護施設第三者評価結果 検索

こばと学園

【1】第三者評価機関名 (社福)和歌山県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 SK15209
B24146



【2】種別 児童養護施設 定員 60名
施設長氏名 森本 裕司 所在地 和歌山県
URL http://kobatogakuen.wp.xdomain.jp/
開設年月日 1954年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 和歌山県社会施設事業会
職員数 常勤職員 27名 非常勤職員 18名
専門職員 臨床心理士 2名 看護師 1名
栄養士 1名 社会福祉士 3名
保育士 14名 教員 3名
施設設備の概要 (ア)居室数 24室 1部屋16.56㎡ (イ)設備等 小規模グループケア2棟
(ウ) 実習生等宿泊施設(すみれの家) (エ) 自活訓練等多目的ホーム(ひまわりの家)、防犯システム
【3】理念・基本方針 <理念>
 子どもを権利の主体として位置づけ、常に子どもの最善の利益に配慮した援助を行う。

<基本方針>
一.家庭的養護に心がける。
一.社会的自立を目標とする。
【4】施設の特徴的な取組 施設が住宅地に隣接しているため、住民の往来も多く、日常的に地域住民との交流も盛んで、開かれた施設づくりに職員一同、良好な関係構築に努め、大舎制の小規模グループ化及び地域分散化等、子ども達が安全・安心して自分を委ねる家庭的な環境の中で、きめ細かな養育・支援を図るため、将来を見据え積極的に取組んでいる。
【5】第三者評価の受審状況 2017年08月20日(契約日)~ 2018年04月19日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評 <特に評価が高い点>
1.開かれた地域交流に取組んでいる。
(1)毎年初秋に開催の、学園夜店に平成29年度は約500名の、地域住民、地区更生保護会、退園生、地区小・中学校、ライオンズクラブ、ボランティア、各企業等が参加し、盛大に開催され、来年は50周年を迎える中、地域に根ざした取組がみられる。
(2)学園案内標識が町内メイン道路他に設置されており、如何に地域が学園と共に子育てに関わっているかが読み取れる。また、学園正門前に掲示板が設置され、学園だより等地域への広報に努め、学園が所在する直川地区が、子ども達の故郷となるよう住民との交流を積極的に図る等の取組み姿勢が見られる。

2.施設内は温かみのある木質を基調とし、天井も高く採光にも配慮し、室内も明るく、整理整頓も行き届いている。また、子ども達個々の空間スペースも確保されている。

3.臨床心理士が常勤・非常勤で各1名配置し、心のケア等養育・支援に努めている。また、子ども達のメンタルケアとして、箱庭療法も取入れたきめ細かな支援に努めている。

4.大舎制2棟、小規模グループケア2か所の運営に対し、家庭的養護の視点から大舎制2棟を小規模化と併せ、地域分散化に向けた中・長期計画を策定している。それに伴う職員体制の強化、職員の専門性の向上等の充実を目指した明確なビジョンのもと、子ども達との関わりを、より増やし最善の利益確保と、養育・支援の質向上に向けた強い姿勢が見られる。また、地域分散化を図るためには、地域住民との良好な関係構築が不可欠で、将来を見据えた取組に努めている。

<改善が求められる点>
1.自己評価を年1回実施し、個別アンケート、人事考課表等をもとに、職員個々の目標、課題等について園長が面談し、職員一人ひとりの育成に向けた取組が出来ている。また、進捗状況の確認については、OJT等の機会を通して確認が出来ている。今後、目標項目等を明確にした取組を期待したい。

2.地域独居老人の集いに、学園の食堂を提供したり、栄養士が連合自治会が主催する避難訓練炊き出しの栄養計算等に協力、救急法研修、クリスマス会、餅つき会等に地域の方を招いたり、前向きに対応している。今後、安定した人材の確保、小規模グループケア、本体施設のユニット化等で、人、設備面での整備ができた段階で、更なる地域ニーズに応じた多様な支援活動を期待したい。

3.ライフストリーワークについては、子どもや保護者の現状を踏まえながら、児童相談所との連携の基、実施している。今後、臨床心理士を中心に更なる取組を期待したい。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント この度はありがとうございました。
当結果を真摯に受け取り、今後児童処遇並びに施設運営に一層努力してまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
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