社会的養護施設第三者評価結果 検索

東光乳児院

【1】第三者評価機関名 (特非)群馬社会福祉評価機構
評価調査者研修修了番号 SK18039
SK18042



【2】種別 乳児院 定員 13名
施設長氏名 福田 友理子 所在地 群馬県
URL http://www.sankou-fukushikai.jp/
開設年月日 2005年05月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 三晃福祉会
職員数 常勤職員 26名 非常勤職員 1名
有資格職員 社会福祉士 2名 家庭支援専門相談員 1名
里親支援専門相談員 1名 保育士 12名
看護師/児童指導員/認定心理士 3名/1名/1名 栄養士/調理師/医師 1名/3名/1名
施設設備の概要 (ア)居室数 定員13名 (イ)設備等 寝室、食堂、厨房、調乳室、新生児室、洗濯乾燥室、浴室、便所、沐浴室、観察室、ほふく室、事務室、診察室、病室、便所
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 (1)理念
安穏(あんのん)~悩みや苦しみがなく、願いが叶い、幸せに暮らせますように~

(2)基本方針
(権利擁護)〇子どもの権利を守ります。必要に応じて代弁します。
(個別対応)〇一人一人の状態を見極め、最善の利益を追求します。
(発達の保証)〇将来の自立のための基盤となるよう、安心・安全な環境を提供します。
〇全てに手をさしのべる時期から、出来ることを見守り必要最小限の手助けをする時期へとタイミングを見極め移行します。
(家庭的養護の推進)〇家庭で行われていることは極力取り入れます。
(家庭・里親支援)〇家族・里親と一緒に子育てします。
(職員の資質向上)〇いつも心を穏やかに保ちます。
〇すべてのことはわからないけど、わかろうとする気持ちを大切にし、学びます。
〇子どもの良いモデルとなります。
(地域支援)〇地域に迷惑をかけず、お役に立てるよう心がけます。
【4】施設の特徴的な取組 ・「規程綴」「職員必携」という規定類を集めたファイルを作成し、全職員に配布している。
・「羅針盤」というマニュアル類を集めたファイルを作成し、業務の標準化を図っている。
・スプリンクラーを自主設置している。
【5】第三者評価の受審状況 2018年05月18日(契約日)~ 2018年10月19日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成27年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
○Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
・人事管理制度実施の手引きにより、職種別人事考課表、業務管理シート、
目標管理シートが作成され、各職員の目標が明確になり、目標達成に向けた道筋がつけられている。

○Ⅱ-3 運営の透明性の確保
・前回の第三者評価以降、ホームページが刷新され評価項目に対応したものとなっている。

○Ⅲ-1 子ども本位の養育・支援
・苦情対応マニュアルが整備され、受理から苦情解決までの権利侵害の有無による手順書がそれぞれ3パターン作成され、取り組みやすい工夫がなされている。

○Ⅲ-2 養育・支援の質の確保
・標準的実施方法を「羅針盤」として作成し、職員が見やすい場所に配置し、養育についていつでも確認できる体制を整えている。

○A-1 子どもの権利擁護、最善の利益に向けた養育・支援
・被措置児童等虐待などの権利侵害について、その予防と、発生した場合の対応方法等について、明確に定められている。

○A-2 養育・支援の質の確保
・乳児院の特性上、食事の介助に注力しがちだが、食事を食べるモデルを見せるため、職員の中から「共食者」と呼ばれる役割を設定するなど、創意工夫がなされている。また、健康記録簿など、児童の健康管理、生命維持に関して緻密な記録が取られており、事故の予防、児童の発育発達の記録などの面で有効に機能している。

◇改善を求められる点
○Ⅰ-4 養育・支援の質の向上への組織的・計画的な取組
・第三者評価の結果を施設として分析、検討する場(機会)を設け、職員参画のもとで評価結果を有効に活用できる仕組みの構築を期待したい。

○Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
・実習生受け入れマニュアルを策定していただきたい。
・公平公正で職員の納得が得られるような人材育成、評価方法を検討することが望まれる。

○Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
・ボランティア受け入れ規程はあるので、マニュアルの作成に取り組んでいただきたい。
・地域との交流は一部で行われているので、地域ニーズの把握に努め、基本的な考えを文書化していただきたい。

○Ⅲ-1 子ども本位の養育・支援
・プライバシー保護に関する規程・マニュアルを作成していただきたい。

○Ⅲ-2 養育・支援の質の確保
・子どもに関する記録の管理責任者を定めていただきたい。

○A-2 養育・支援の質の確保
・衣類の個別化について、現状取り組まれているところであるが、一部未完の部分もあるため、入所児童全員について個別化がなされるよう取り組んで頂きたい。
・屋内での遊びは十分に工夫されているが、屋外遊びや散歩に連れ出す取り組みについては、人員不足で児童の安全が十分に保障できないことから、行われていない。今後、屋外へ連れ出す機会が増えるよう取り組んで頂きたい。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 第三者評価を受審し、至らぬ点が多々あることに気付かされましたが、評価結果が以前はc評価だった項目がb評価になったものもありました。東光乳児院をより良くしていこうとしている職員の意欲が評価に現れたことは職員にとっても今後のモチベーションアップにつながることと感じました。
 しかし、まだまだ改善できることがたくさんあることにも気付きましたので、今後も子ども達にとって安全・安心かつ穏やかな暮らしを創造し、少しでも地域のお役に立てるよう、第三者評価の客観的な意見に真摯に耳を傾け、職員一丸となって施設の資質の向上に向けて取り組んで行きたいと存じます。
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